わたしが「プラブヨガ」を始めた理由
こんにちは!
みなさん、「プラブヨガ」をご存じでしょうか?
「プラブヨガ」とは、南インドで5万年以上前から口伝で伝えられてきたヨガ。
日本でよく知られている「ヨガ」とは、根本的に異なります。
つまり、皆で一緒に「体をストレッチ」して同じポーズをとる…
一般的にイメージされるヨガではありません。
個人に応じてやり方が異なり、ポーズの前に準備もたくさんおこないます。
なぜそんなことをするかというと、神経どうしがしっかりつながり、体があたたまって準備ができた状態でないと、
体をストレッチする「ポーズ」をおこなっても、十分な効果が得られないと考えるからです。
はじめてクラスを受けられた方は、「これって本当にヨガ?」「変な動き…」と感じられるかもしれません。
同時に爽快感や気持ちよさも感じていただけるでしょう。
今日は
- 「プラブヨガ」とは?
- わたしと「プラブヨガ」の出会い
- 「プラブヨガ」以前のヨガ歴
- ヨガの目的と「プラブヨガ」の効果
という話から、わたしがこの不思議な「プラブヨガ」を始めた理由をお話ししたいと思います。
「プラブヨガ」とは?
「プラブヨガ」は南インドで古代からつたわるヨガです。
「プラブ」とは、サンスクリット語で「神」「力強い、永遠」などの意味があります。
※わたしの師は「プラブジ」という名前ですが、彼が創設したヨガではありません。名前がたまたま同じというだけです。
一般的なヨガと異なる点としては、
- ヨガのポーズの前に「準備」をおこなう
- 「準備」は人それぞれ異なる
- 全員が同じ完成形を目指さない(骨格に応じた完成形がある)
- 筋力や柔軟性より「神経伝達」を重視
- 独特の呼吸
といったところです。
「プラブヨガ」の目的の1つは、健康な心身をつくること。
神経と神経がつながり、体が機能する状態になってから「ヨガのポーズ」をおこなうことで効果を最大化させます。
準備ができていない状態で、体の柔軟性や筋力をつかってストレッチしても、内臓に刺激ができず効果が十分に得られないからです。
人それぞれ異なる骨格の違いを大切に、ヨガのポーズをおこなっていくのもプラブヨガの特徴。
ポーズをするまでの「準備」も「完成形」も人によってことなるので、かなり個別性の高いヨガといえるのではないかと思います。
さらに、お腹からしぼり出すような独特の呼吸もプラブヨガならでは。
簡単にできるものではありませんが、効果を得るうえで大切になってきます。
わたしと「プラブヨガ」の出会い
わたしが「プラブヨガ」と出会ったのは2021年1月の事。
「神経をつなぐ」「ナディをクレンジングする」というキーワードに興味をもってクラスに参加したのですが…
- 今までやってきたヨガと動きが全然違う
- 終わった後、体の中でエネルギーが循環する感じがする
という点が面白い!と感じて、師であるプラブジのクラスを定期的に受けるようになりました。
続けるうちに、不調が着実に改善。
このヨガを続けて周りにも伝えたいと思い、プラブジのもとでティーチャーズトレーニング(講師育成講座)を受け、現在の活動をはじめました。
「プラブヨガ」以前のヨガ歴
「プラブヨガ」と出会う前にも、ヨガを約10年ほど続けてきました。
最初の1~2年は、スポーツジムやホットヨガスタジオでクラスを受講。
仕事帰りのヨガクラスで頭が空っぽになる感覚を味わえるのが心地よく、毎週通うのが楽しみになりました。
その後、「もう少し個別に学びたい」という欲求が出てきて、「アシュタンガヨガ」を始めました。
「アシュタンガヨガ」は、「マイソールクラス」といって、同じクラス内で各人が個別の練習をして、先生がそれぞれ指導していくというスタイルが主流。
出入り自由のクラスで個別に指導を受けられるので、当時のわたしにとても合っていたと感じています。
この「マイソールクラス」では、毎朝1.5時間~2時間くらい練習をします。
練習後は心身がスッキリし、充実した時間をすごせました。
ヨガの目的と「プラブヨガ」の効果
もともと、わたしがヨガをはじめたのは、
- 「リラックスしたい」
- 「疲れをとりたい」
- 「心を安定させたい」
といった目的でした。
これらの目的が「アシュタンガヨガ」がでどれくらい達成されていたかというと、正直、微妙…(笑)なのですが、
目的なんてどうでもいいと感じるくらいアシュタンガの練習が楽しかった!
目的を達成するための「ヨガ」という手段が、いつの間にか目的になってしまっていたわけです。
そんな中で、わたしは甲状腺の病気「バセドウ病」になりました。
動悸が激しくなり、ダイナミックに動く「アシュタンガヨガ」が今までと同じように練習できなくなりました。
その頃から「ヨガで病気を治す」と言わないまでも、
- 「症状を軽減する」
- 「治療のサポートになる」
というセラピー効果をヨガで得られないものかと考えるようになりました。
「リラックス」「疲労回復」「心が安定する」以上のものを求めるようになったのです。
甲状腺の病気はインドの伝承医学であるアーユルヴェーダで完治。
その後、一時的に免疫力が低下したタイミングで発生した坐骨神経痛が慢性化していった頃、出会ったのが「プラブヨガ」です。
「プラブヨガ」は病気の治療を目的としたものではありませんが、治療のサポートとして心強い存在だと感じています。
少なくとも、体の構造を学ぶことで、なぜ痛みが出たのか理解できるようになりました。
そして、ティーチャーズトレーニングを受けてから3ヶ月後には、坐骨神経痛は全く感じなくなりました。
というわけで、「プラブヨガ」はインド古来からの叡智であると同時に、とっても実践的なヨガだと感じています。
以前のわたしのように、「趣味が楽しい!」と感じるのは素敵なことですが、
せっかく毎日自分の時間を投じるのであれば、目的に近づいていっているか?という視点を忘れずにいたいですね。