「ナディ・クレンジング」とは何なのか?
こんにちは!
インド古代から伝わる「プラブヨガ」のなかで、よく出てくるキーワードが「ナディ・クレンジング」。
- 「何それ?」
- 「聞いたことあるけど、よく知らない…」
という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今日は「ナディ・クレンジング」についてお話しします。
実は「ナディクレンジング」の説明をする上で欠かせないのが「プラーナ」。
「プラーナ」とは「生命エネルギー(氣)」のことで、その「プラーナ」の通り道となるのが「ナディ」です。
つまり、「ナディ・クレンジング」とは…
「ヨガの動きや呼吸法をとおして、プラーナ(生命エネルギー)が流れる通路(ナディ)をキレイにする」というコンセプト。
今日は「プラーナ」と「ナディ」を中心に、ヨガ的な観点から詳しくお話ししつつ、最後に「チャクラ」についても軽くふれます。
「プラブヨガ」や「ナディ・クレンジング」にご興味のある方は、ぜひご一読ください。
「プラーナ」とは?
「プラーナ」は、日本語では「生命エネルギー」や「氣」と表現されます。
「プラーナ」がなくなる時、生き物は死をむかえる…とインドの伝統的な価値観では考えられています。
逆に「生きている」ということは、「プラーナ」があるということ。
とはいえ、状況によりプラーナの量(多い、少ない)や質の違いはあります。
たとえば、「うつ病」の人はプラーナの量が減っている状態だそうです。
全身の「プラーナ」のレベルが低下すると、関連する臓器の機能も落ちるとのこと。
つまり、何らか「体調不良や病気がある」ということは、プラーナの量や質に問題がある可能性が考えられます。
「プラーナ」が豊富にあり、体のなかをめぐっている状態=健康
だからです。
「プラブヨガ」では、ヨガの動きや呼吸法をとおして「プラーナ」を高め、めぐらせます。
ちなみに、「プラーナを増やす」のはヨガだけではありません。
わたしたちは、ふだんの生活の中で、
- 水
- 食事
- 自然
- 人間関係
からも「プラーナ」を得ています。
(※「プラーナを得るための食事法」はこちらから)
「シェアリング・エコノミー」という言葉がありますが…
そもそもわたしたちは、生命エネルギー「プラーナ」をシェアしあって生きているのです。
「ナディ・クレンジング」とは?
「ナディ」とは、前述の「プラーナ」(生命エネルギー)の通り道のこと。
「プラーナ」が体をめぐるときの通路となるのが「ナディ」であり、
この通路(ナディ)を、ヨガの動きや呼吸法でキレイにすることが「ナディ・クレンジング」です。
体には約72,000の「ナディ」が存在すると考えられています。
わたしたちは、日常的によい「プラーナ」を「ナディ」にとりこみ、汚れた「プラーナ」を排出させているのだそう。
でも、通路である「ナディ」にブロック(つまり)があると、プラーナがうまくめぐらず、停滞してしまいます。
「ブロック」とは…
- 肉体的なつまり
- 精神的なつまり
の両方があり、エネルギーの流れを阻みます。
「ブロック」がイメージしづらい場合は、「未消化になっているもの」や「毒素」と言いかえてもいいでしょう。
さらに、72,000の「ナディ」のうち、10,000の「ナディ」が何らかの理由で破壊されると…
脳卒中や麻痺がおきると言われています。
つまり、「プラーナ」の充実に加え、「ナディ」のメンテナンスは健康を維持するために重要です。
「プラブヨガ」の「ナディ・クレンジング」では、ブロック(つまり)をとりのぞき、「プラーナ」が流れやすくなるように通路(ナディ)を掃除(クレンジング)します。
「ナディ・クレンジング」でより効果を得る方法
「ナディ・クレンジング」の動きや呼吸法さえやってれば、「プラーナ」が体をめぐり100%健康か?というと、残念ながらそうとはかぎりません。
食事や睡眠などふだんの「生活習慣」も同じくらい大切。
「ナディ・クレンジング」を毎日行っても、
- 過度な飲酒・喫煙
- 睡眠時間が極端に短い
- ジャンクフードを毎日食べる
など、生活習慣が大幅に乱れているようであれば、十分な効果を得られない…可能性が高いです。
手きびしい意見に感じられたら申し訳ありません。
時々「息抜き」する程度なら問題ないですが、度が過ぎるとNGということです。
そして、日ごろの「行い」をよりよくしていくことも「ヨガ」。
怒りや不安、不満とともに生きるのではなく、
自分のやるべきことをやりながら、すべての人の中に「善」を見出す姿勢が「ヨガ」の本質だと言われています。
なかなか難しいですし、わたし自身も耳が痛いですが…
日々の生活のなかでよりよい「行い」を選択することで、「ナディ・クレンジング」がより効果を発揮してくれるといえるでしょう。
「チャクラ」とは?
先日ご紹介した「7つのチャクラ実践トレーニングクラス」の「チャクラ」とは、この「ナディ」がたくさん集まり、交差している場所のこと。
主要な7つのチャクラ以外にも、「チャクラ」は体のなかで100個以上あるそうです。
7つの「チャクラ」それぞれが、わたしたちの心身のはたらきに大きく影響しているのだとか。
一般クラスで「ナディ・クレンジング」と「ディープ・ストレスフリー・リラクゼーション」をおこないつつ、
「ナディ」の交差点ともいえる「チャクラ」を2日間かけて活性化させるという壮大なコンセプトが今回の1月クラス。