「代替医療」で病気が治癒した話
こんにちは!
今日は、Kindle本企画から、わたしが甲状腺の病気「バセドウ病」になって、「代替医療」でどのような治療をして治癒にいたったか、概要をざっくりとお話ししたいと思います。
甲状腺の病気にご縁がない方も、ご自身や大切なご家族がなにかの病気になったときの選択肢の1つに「代替医療」を考えていただけるきっかけになれば幸いです。
診断から治療までの経緯
「バセドウ病」とは、甲状腺ホルモンが過剰に分泌され甲状腺機能が亢進する病気のこと。
比較的女性に多く、200~500人に1人くらいの割合で発生する病気です。
わたしが「バセドウ病」だと診断されたのは、2019年の10月のこと。
たまたま婦人科で受けた血液検査で異常がみつかり、甲状腺専門の病院で再検査のうえ、診断をうけました。
投薬での治療をすすめられましたが、「考えさせてほしい」と保留にして、まずは治療法を調べました。
「バセドウ病」に関する書籍を10冊ほどと、インターネットでも情報を検索。
日本の病院で処方される薬(標準治療)は、
- 割合は低いものの、重篤な副作用が発生する可能性がある
- 治癒する割合がそれほど高くない
ことから、わたしは一切の治療を拒否しました(※)。
英語でインターネット検索をすると、代替医療の情報や代替医療で治癒した個人の体験談をみつけることができます。
情報を総合すると、
・日本では、どの病院でも同じ治療(標準治療)で、それ以外は選択できない
・海外では、代替医療も選択できる
ということ。また、
・西洋医学だけが、病気の治療法ではない
・代替医療でも治癒できる
・ただし、「なぜ治癒するか」論理が不明な手法もある
・論理がしっかりしていて、実績もある治療法を選びたい
ということで、
わたしは、「代替医療」のなかから、以前からご縁のあるインドの伝承医学「アーユルヴェーダ」を選択しました。
「アーユルヴェーダ」は5000年以上の歴史をもつ伝承医学。
日本ではあまり知られていませんが、病気の治療に関して実績は十分あります。
知人経由で紹介を受けたインドの病院をいくつかあたって、現地のドクター(アーユルヴェーダ医)にも相談したうえで絞り込み。
ケララ州にある病院のお世話になることを決めました。
※わたし自身は日本の病院の薬を飲んでいませんが、薬を飲みながら並行して代替医療を受けるケースも多いです。
必ずしも西洋医学の薬を飲まない方がいいというわけではないので、その点ご理解をお願いします。
インドの病院に2ヶ月入院して治療
2019年11月から2020年1月まで2ヶ月間、インドのケララ州にある「アーユルヴェーダ」の病院に入院し、治療をうけました。
治療は、「パンチャカルマ」とよばれる浄化法で、心身にたまった老廃物をデトックスすることで病気の治癒や再発防止を促します。
「パンチャ」は、サンスクリット語で「5」という意味、「カルマ」は「行い」という意味。
「パンチャカルマ」で「5つの治療法(行い)」という意味になります。
具体的には、
・経鼻法(ナスヤ)
・催吐法(ヴァマナ)
・瀉下法(ヴィレーチャナ)
・浣腸(バスティ)
・瀉血法(ラクタ・モークシャナ)
の5つを指します。
それぞれどんな手法なのか?何を浄化するのか?というと、主にこんな感じです↓
これらの「5つの浄化法」を、患者の状況に応じて組み合わせて治療がおこなわれます。
嘔吐したり、浣腸でお腹の中のものを出したり…と、いずれもけっこう体力を使う治療法。
「働きながら、治療も受ける」は難しいと思います。
わたしはまるまる2ヶ月間、仕事を休み、インドで治療に専念しました。
帰国後の治療
2020年1月、ちょうどコロナ過に入る直前に帰国した後は、ドクター(アーユルヴェーダ医)の指示にしたがって「アーユルヴェーダ」の薬を摂取していきました。
薬は液体、半固体、固体(タブレット)、オイルと様々。いずれも薬草からできたものです。
ぜんぶで10キロほどの荷物になりました。
インドで受けた「アーユルヴェーダ」の治療「パンチャカルマ」は、
・準備期間(前処置)
・本番(本処置)
・アフターケア(後処置)
の3つの段階があり、なかでも、アフターケア(後処置)はとても大切だと言われています。
帰国後の生活はドクターの指示にしたがい、薬をしっかり摂取しました。
また、2週間に1回くらいの頻度で、ドクターにオンライン上でカウンセリングしていただき、状況を適時相談。
「帰国後3ヶ月くらいするとよくなっていく」と聞いていたとおり、確かに徐々に体力は回復していきました。
血液検査の結果はこんな感じです↓
検査結果の推移
◆【治療前】 2019年10月
TSH: <0.005 (※基準値0.61〜4.23)
freeT3: 7.65(H) (※基準値2.3~4.3)
freeT4:2.67(H) (※基準値0.9~1.7)
TRAb:7.0(H) (※基準値2.0未満)
⇒すべて基準値からはずれた状態(=病気)です。
◆【治療から4ヶ月後】 2020年5月
TSH: 0.011 (H) (※基準値0.61〜4.23)
freeT4:1.33 (※基準値0.9~1.7)
⇒「freeT4」の値が基準値内になりました!
「TSH」も2020年10月と比べて、基準値に近づきつつあります。
◆【治療から半年後】 2020年8月
TSH: 0.38(H) (※基準値0.61〜4.23)
freeT3:2.2 (※基準値2.3~4.3)
freeT4:0.98 (※基準値0.9~1.7)
⇒「freeT3」「freeT4」ともに基準値内に!
「TSH」はさらに基準値に近づきました。
◆【治療から10ヶ月後】 2020年11月
TSH: 1.82 (※基準値0.61〜4.23)
freeT4:1.01 (※基準値0.9~1.7)
TRAb:0.9 (※基準値2.0未満)
⇒すべて基準値内に!
そんなわけで2020年11月、病気の診断から約1年かけて、日本の病院の基準でも「寛解」と診断を受けるにいたりました。
また次回からはそれぞれの詳しい話をしていきたいと思います。
どうぞお楽しみに♪