パンチャカルマ9.「ヨニピチュ」で膣ケア
こんにちは!
今日は「グル・プールニマ」とよばれる祝祭です。
「グル」は「師匠」、「プールニマ」は「満月」を意味するサンスクリット語。
今夜は月を見ながら、これまでの人生で出会った師たちを思い起こし、感謝をささげるといいでしょう。
さて、インドから帰国して1ヶ月になります。
体調はすこぶるよく、心も体も細胞から生まれ変わったかのようです。
今日は、アーユルヴェーダの浄化療法「パンチャカルマ」の中から、
最後の数日でおこなった「ヨニピチュ」についてお話しましょう。
Contents
ヨニピチュとは?
ヨニピチュとは、古くからアーユルヴェーダの治療に用いられてきた「膣ケア」で、
「ヨニ」は女性器、「ピチュ」は「綿棒やコットンの布パッド」を意味します。
アーユルヴェーダでは、あたためた薬草オイルを布にひたして、
関節や痛みのある患部などに湿布をするオイル療法を「ピチュ」とよびます。
肩や腰、膝などさまざまな体の部位に「ピチュ」ができて、
女性器におこなう場合は「ヨニ・ピチュ」と呼ぶわけですね。
つまり、あたたかい薬草オイルを膣に湿布するのが「ヨニピチュ」です。
やり方は、医療用のコットンを丸めて、紐がついた状態にします。
紐を残しておくのは、終わった後に膣から引っぱりだすためです。
あたためた薬草オイルに丸めたコットンをひたし、膣に挿入したら、しばらく時間をおきます。
何のオイルを使うかは人によりことなりますし、ピチュの時間もさまざま。
わたしの場合は1時間ほど、横になっていました。
ヨニピチュの効果
ヨニピチュは、一般的に以下に効果的だといわれます。
- 婦人科系の疾患
- 膣の乾燥
- ホルモンバランスの乱れ
- 生理痛
- 生殖機能
- 安産
- ストレス
ピチュをする場所が「膣」だから、婦人科系や生殖機能にいい…というのは想像しやすいですが、
昨今、ヨニピチュが注目をあびているのはスピリチュアルな側面からではないかと思います。
アーユルヴェーダでヨニ(女性器)は、生命エネルギーをつかさどるエネルギーセンター。
ピチュをすることで、時に大きな感情の解放がおこったり、自らの中にある女性性と深くつながったりできるのです。
怪しい…と思われるでしょうか?
実際、膣内にあたたかいオイルが入ると深くリラックスできますし、
安心感の中で身をゆだねる感じがします。
スピリチュアルな側面はさておき、リラックスできるトリートメントであることは確かです。
ヨニピチュと美容
ところで、「ヨニピチュ」は美容効果が期待できるのをご存じでしょうか。
なぜなら、女性にとって「美容」と「ホルモン」は、切っても切れない関係があり…
「ヨニピチュ」は、ホルモンバランスの乱れにより発生する美容上の問題にアプローチできるからです。
特に30代後半くらいになると、お肌が乾燥したり、化粧のりが悪かったり…
ホルモンの影響では?と疑う機会もあることでしょう。
「ヨニピチュ」によりホルモンバランスの乱れが改善されたら、
お肌や生理まわりのトラブルが解消されます。
結局のところ、美しくなるためには「健康」が必須であり、
ミドルエイジ以降の健康の鍵をにぎる1つが「ホルモン」ではないかと思うのです。
個人的には、膣内が油分で潤うと、お肌もモチっとする感じがしますね。
そんな「ヨニピチュ」をはじめとした、トリートメントの美容効果については、また別の記事でご紹介しましょう。
ハッピー・グル・プールニマ!