祈るときに「両手をあわせる」意味
こんにちは!
わたしたちは、お寺や神社で参拝するとき両手をあわせて祈ります。
なぜ「両手をあわせる」かご存じですか?
両手をあわせるのは、ヨガの「ムドラー」といってエネルギーの流れを整える効果があります。
また、わたしたちの体の中にある「5大元素」のバランスを調和させてくれます。
今日は「両手をあわせる」ことのヨガ的な意味として、
- ムドラーとは?
- 「5大元素」を調和させるってどういうこと?
についてお話ししていきます。
「ムドラー」とは?
両手をあわせるのは、ヨガの「ムドラー」の一種です。
ムドラーとは、エネルギーの流れを高めたり整えたりする印のこと。
「ムドラー」の「Mud」はサンスクリット語で
- 楽しさや喜び
- ミックスする
- きれいにする
などを意味します。
「ムドラー」の 「Dra」は
- 先を描く
という意味。
直訳すると「楽しさや喜びを合わせて、先を描く」。
なにそれ?という感じですが、なんだか縁起がよさそうですね。
ヨガのポーズに「ムドラー」を組み込むことで、より効果を発揮できます。
ヨガのポーズが「車の車輪」だとすると、ムドラーは「エンジン」。
エンジンが組み込まれないと車は動きません。
それくらいヨガの中で「ムドラー」は大切なものとされています。
両手をあわせると「5大元素」が整う理由
では、両手をあわせることでなぜ、すべての生き物の元となる「5大元素」(地、水、火、風、空)が調和されるのでしょうか。
それは手の指がそれぞれ、「5大元素」をあらわしているからです。
・親指は「火」
・人差し指は「風」
・中指は「空」
・薬指は「地」
・小指は「水」
をあらわします。
「両手(両指)をあわせる」ことで、5大元素のすべてのエネルギーがあわさり、調和します。
すべての生き物は「5大元素」からできているとインドの伝統的な価値観では考えます。
5大元素のうち、1つでもかけたら体は不健康になります。
5大元素のバランスがくずれているサインはこちらから。
わたしたちは、5大元素のバランスを整え、調和させる必要があります。
両手をあわせるだけで、わたしたちの体の中の「5大元素」のバランスを整うなんて、お手軽だと思いませんか?!
「ムドラー」はとても微細なので、「すぐに効果が実感できる!」というものではありませんが、続けることで少しずつ効果を感じていただけると思います。
より効果を高めるためにも、両手をあわせるときは、指と指の間にスキマをつくらないということが大切です。
指はそろえて、お祈りされてくださいね。
インド人の「ナマステー」の意味
最後に余談です。
インド人は挨拶するとき、「ナマステー」といって、両手をあわせます。
インドには様々な言語があるけれど、ヒンドゥー文化の人に「ナマステー」といって両手をあわせれば、ちゃんと意味が通じます。
相手も「ナマステー」といって両手をあわせてくれるでしょう。
この挨拶は、何の意味があると思われますか?
「ナマステー」とは、「あなたに敬意をあらわします」という意味。
すべての人の中に「神性なものを見る」ために「ナマステー」といって挨拶をします。
日常的に「5大元素」を調和させる習慣があるって素敵なこと。
とはいえ、日本にいるわたしたちも、お寺や神社、あるいは神棚にむかって両手をあわせますから、自然と「5大元素」を調和させています。
お祈りすることはヨガそのもの。
「5大元素」が整っていくことを思い出してもらえるとうれしいです。
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