ムドラーで体に「磁場」をつくる
こんにちは!
先日のマスター・サティシュジのクラスでは「溶接」の話が出てきました。
ヨガのクラスで「溶接」??と不思議に思われるかもしれませんが…
ヨガのテクニックの1つ「ムドラー(印)」の説明のなかの「たとえ話」として出てきたのです。
しかし、わたしをふくめ多くの生徒さんは「溶接」についてよく知らないので、
みんなの顔に「?」がうかんでいたのが印象的でした。
気になっていた「溶接」について調べてみると、なかなか面白い世界が広がっています。
今日はヨガのムドラー(印)と「溶接」についてシェアしましょう。
Contents
体に「磁場」をつくる
ヨガの師マスター・サティシュジによると、ニャーナ・ムドラーとよばれる「印」を組むときは、指と指の間にわずかなスキマをあける必要があるそうです。
ニャーナ・ムドラーとは、こういう手の形↓
人差し指と親指で円をつくり、中指・薬指・小指はのばします。
このとき、人差し指と親指はピッタリくっつけるのではなく、ほんの少しだけスキマをあけるそうです。
サティシュジによると、わずかなスキマをあけることで「磁場」(マグネスティック・フィールド)をつくり出せるとのこと。
人差し指と親指をピッタリくっつけるか、ほんの少し離すか…
やってみると、それぞれどんな感じがするでしょうか?
たしかに、ほんの少しスキマがあるとピリピリと電流のようなものが流れる感覚があります。
指がふれるかふれないか…わずかなスキマがあるだけで、自分の体に「磁場」をつくり出せるなんて、おもしろくないでしょうか。
溶接とアーク放電
さて、ニャーナ・ムドラーから磁場をつくる話のなかで、「溶接」がたとえ話として紹介されました。
「溶接」とは、複数の金属片などを溶かしてくっつける手法のこと。
実は、溶接したいもの同士の間にほんの少しスキマがないと、うまくくっつかないのだそうです。
そして、わずかなスキマをはさみ、それぞれの電極に電圧をかけると…
溶接したいもの同士の間に「アーク放電」とよばれる放電現象がおこり、それにより生み出された光と高熱で金属が溶かされてくっつく仕組みなのだそうです。
このスキマが大きすぎると高電圧が必要となるため、溶接したいものに穴があくなどうまくいかない一方、
逆に溶接したいもの同士をスキマなくピッタリとくっつけると、放電が不十分で金属が溶けず、うまくくっつかないのだとか。
つまり、この「たとえ話」は、溶接もムドラー(印)もちょうどいい「ほんの少しのスキマ」が必要だということです。
スキマが大きすぎても、小さすぎてもうまく溶接できないように、ムドラー(印)を機能させるためには適切なスキマが必要。
溶接でつかう金属と体は一見全然ちがうけれど、「電気」を流すためにわずかなスキマが必要という点では共通するのでしょうね。
自分の体でためしながらムドラー(印)に親しんでいきましょう。