アーユルヴェーダ的「水の飲み方」
こんにちは!
「水」を飲むといいと聞くけど、「どれくらい飲めばいいのか?」「どんなふうに飲めばいいのか?」迷われることはありませんか?水については、「たくさん飲む方がいい」という説がある一方、「飲みすぎると害になる」という説もあります。
今日は、インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」の医師であるアクシャイ・ドクターの解説を紹介します。
アクシャイ・ドクターは、インドで入院していたときにお世話になったスーパードクター。
「アーユルヴェーダ」の観点からお話しくださっている内容です。
いつ、どのように、どれくらい水を飲むといいか?
アーユルヴェーダ医のアクシャイ・ドクターによると、
1.のどが乾いたときに飲む
2.少しずつ飲む
3.あたたかいお湯を飲む
4.食前、食後はさける
https://www.youtube.com/watch?v=PqMmdIoDwU4
の4点が大切とのことです。もう少し詳しく見ていきましょう。
1.のどが乾いたときに飲む
体の要求に応じて、必要な量を必要なときに飲むことが大切です。
「体が求めていない」ということは、消化吸収できる準備ができていないということ。
のどが乾いたと感じたときに、体の声を聞いて、必要な量を飲むのがよいそう。
最近では美容や健康のために、何リットルものお水を飲む方もいらっしゃると思います。
のどがかわいていればOKですが、「●リットル飲まなきゃ」というノルマを自分に課して、無理に飲むのは逆効果のようです。
必要な水の量は、個々人の体質や活動状況(汗をどれくらいかくかなど)により異なります。
2.少しずつ飲む
一気に飲まず、少しずつ飲んでください。
座って、リラックスした姿勢で少しずつ飲むこと。
一気に飲むのは消化吸収によくないそうです。
少しずつ飲むと、吸収がスムーズで、体の適切な場所に栄養や酸素を運んでくれます。
3.あたたかいお湯を飲む
アーユルヴェーダでは、冷たい水ではなく、あたたかいお湯が体にいいとされています。
なぜなら消化吸収に効果的だからです。
たとえば、お湯だと消化吸収に7分程度必要ですが、冷たい水なら45分かかるとのこと。
胃腸が冷えてしまうと、もとの体温に戻って消化吸収が機能するまでに時間がかかります。
常温の水であっても、体温よりも20度近く低いですから、あたたかいお湯の方が消化吸収という点でよいのでしょう。
4.食前、食後は避ける
食前と食後は、水を飲まない方がよいそうです。
なぜなら、消化吸収の邪魔をしてしまうからです。
食前に何か飲みたいなら、
- バターミルク(ヨーグルト、スパイス、塩、水を攪拌したもの)
- ターメリックウォーター(お湯にターメリック、塩などを加えたもの)
- フレッシュジュース
がよいそうです。
食後は90分ほど時間をあけてから飲むようにするとよいのだとか。
水の飲み方で、病気になることもある
ご紹介した水の飲み方とは逆に、適切でない水の飲み方をすると、病気を引き起こすこともあるとドクターはおっしゃいます。
たとえばよくあるのが「便秘」。
便秘の主な理由として、適切に水を飲めていないことがあげられるそうです。
また、脂肪の多い食事と冷たい水という組み合わせもよくないのだとか。
消化吸収に負担をかけてしまうからです。
消化がうまくいかないということは、消化されないもの(未消化物)が残るということ。
この未消化物が病気の原因になるとアーユルヴェーダでは考えます。
そんなわけで「消化」はとても大切!
今日ご紹介した「水の飲み方」はすべて「消化」に負担なく、消化機能を助けるための飲み方。
よかったら取り入れてみていただければと思います。
●アクシャイ・ドクターの詳しい解説はこちらから