炎に「供物」をささげる
![護摩焚き](https://coosui.net/wp-content/uploads/2022/04/ホーマ(日本).jpg)
こんにちは!
今日は「シャニ・プラドーシャ」とよばれる吉日です。
インドの神話では、シヴァ神が猛毒ハラーハラを飲みこみ、世界を救った日として知られます。
くわしくはこちらから。
「シャニ・プラドーシャ」は、罪をとりのぞく日…
つまり、わたしたちのネガティブな行いや言葉・想いなどをとりのぞくのに適した日です。
そんな「シャニ・プラドーシャ」の吉日には、早起きが吉でしょうか。
朝5時すぎの電車にのって、「ホーマ」とよばれる護摩焚きの儀式に参加しました。
南インドのアシュラム(僧院)と同じ手順でおこなわれる、伝統的な「ホーマ」です。
コロナ過では、オンラインの中継でしか「ホーマ」を見れませんでしたらから、実際の儀式は久しぶり。
今日は「ホーマ」に参加した様子をご紹介しましょう。
「ホーマ」とは?
「ホーマ」とは、真言密教のお寺でおこなわれる「護摩焚き」の源流ともいえるもの。
南インドの伝統的なスタイルで儀式がおこなわれました。
![10個の悪](https://coosui.net/wp-content/uploads/2022/04/ホーマ(インド).jpg)
「ホーマ」はただ火を焚いてお祈りするだけではなく…
- マントラ(真言)
- ムドラー(印)
をつかって、
- 浄化する
- 神様をお招きする
- 神様に供物をささげる
- 結界をはる
など、儀式のすべてをとりおこなうそうです。
![](https://coosui.net/wp-content/uploads/2023/07/ホーマ.jpg)
マントラ(真言)とムドラー(印)といえば、ヨガでも欠かせない要素。
とはいえ、この2つだけで儀式のすべてが成り立つなんて、ホーマの世界は奥が深いと感じました。
ちなみに、マントラ(真言)は秘伝的なものなので、
儀式をおこなう「プージャリ」さんが心の中で唱えるようです。
炎に「供物」をささげる
![護摩焚き](https://coosui.net/wp-content/uploads/2022/04/ホーマ(日本).jpg)
「ホーマ」では、メラメラとした大きな炎が主役。
プージャリさんが油をそそぐと、炎はより一層、勢いをまします。
「火」は世界各地で、古来から神とつながる手段だったそうで…
インドでは、わたしたちの悪い行いなどを燃やしつくす象徴でもあります。
今回は「マハー・ガナパティホーマ」とよばれるホーマがおこなわれ、
象のお顔をした「ガネーシャ神」が炎におろされました。
![ガネーシャ神](https://coosui.net/wp-content/uploads/2021/09/ガネーシャ-1024x684.jpg)
炎(ガネーシャ神)にたいして…
- 「愛や思いやり」などポジティブなエネルギー
- 「怒りや嫉妬」などネガティブなエネルギー
すべてを「供物」としてささげるといいとのこと。
心を開いて、自分自身を供物にするということでしょうか。
今回は参加者一人ひとりが、実際に炎に供物をささげる機会をいただきました。
「パヤサム」とよばれる甘くておいしい食べ物を手にとって、マントラとともに炎にささげるのです。
![](https://coosui.net/wp-content/uploads/2023/07/プラサード.jpg)
物理的な供物を炎にささげると、自分自身をささげるイメージがつきやすいと感じました。
ガネーシャ神は甘いものが大好きな神様。
甘くておいしい「パヤサム」を喜んでいただけるといいなあと思います。
祈りの儀式は、見るだけで効果がある
![儀式とスパイス](https://coosui.net/wp-content/uploads/2022/09/儀式.jpg)
「ホーマ」の儀式で燃えさかる炎を見ていると、心がスッキリするだけでなく…
ゆらゆら揺れる炎は、静けさと瞑想的な時間をもたらしてくれます。
実は「ホーマ」は、見るだけで吉兆なもの。
美しいこの世界で、心おだやかに自分やまわりの幸せを祈れたら最高ですし、
気持ちがよくて、あっという間に時間がすぎていきます。
「シャニ・プラドーシャ」の吉日に、吉兆な「ホーマ」に参加できてよかったです。
みなさまも良き1日をおすごしください。