「バンダ」って、ナンダ?!

バンダてナンダ?

こんにちは!
今週末は、ヨガの師であるマスター・プラブジの東京クラスがおこなわれます。

2日間のクラスと単発で参加できる90分クラスの2本立てです。
ご予定のあう方はぜひご参加ください!

2日間クラスのテーマは「バンダ」。
「バンダ」とは、体のなかを流れるエネルギーをロックする仕組みのことです。

ヨガをしている方は、「バンダ」という言葉をよく耳にされることでしょう。

「もっと、バンダを使って!」など先生から言われると、
「???」と頭をひねりながら…

ヨガという深い森のなかで「バンダ」を探して迷走…いえ!探求する日々がはじまります。

上級者向けのように思われがちなコンセプトですが、
初心者でも「バンダ」を意識するとヨガのポーズが変わり、動きやすくなるはずです。

そして、ヨガをしない方にとっても、実は「バンダ」はとても重要。
なぜなら、いつまでも若々しくイキイキと生活するのに欠かせない仕組みだからです。

2日間じっくり学ぶのは、とてもいい機会になるでしょう。

今日はわたしの経験から「バンダ」についてお話しします。

「バンダ」とは?!

FAQ

「バンダ(bandha)」とは、サンスクリット語で「縛る」「束ねる」「束縛」「固定」などを意味する言葉です。

体の特定の部位を締めて、エネルギーが漏れないようにロックする仕組みで…

  • 会陰近く
  • 丹田
  • のど

などの周辺に位置する3つの「バンダ」が有名です。
(この3つ以外にも、たくさん存在するという説もあります。)

もちろん、わたしたちの体を解剖しても「バンダ」は確認できません。
なぜなら、内側のエネルギーをロックするポイントであり、物質的な形をもたないからです。

ところで、「エネルギーをロックする」というのは、どういう意味なのでしょうか?
少し掘りさげて考えてみましょう。

すべては「エネルギー」でできている

エネルギーの乱れ

古代のリシ(聖者)たちは、わたしたち人間をふくめ…
すべてのものが「エネルギー」でできていると発見しました。

現代では物理学がそれを証明するようになったわけですが、
つまり、わたしたちは「物体」であると同時に、「エネルギー体」でもあるのです。

そして、誰もが生命エネルギーである「プラーナ」をもち、
プラーナがなくなったときに死ぬ…と、インドの伝統的な文化では考えます。

「プラーナ」はヨガをすることで、内側から生み出せますし、
質の高い食事や家族とすごす時間・自然にふれる機会などをとおして得られます。

「生命エネルギー」は漏れていく…

バンダ

しかし、ここで残念なお知らせですが…
わたしたちの生命エネルギー「プラーナ」は「バンダ」を使ってロックしていないと、少しずつ漏れていく仕組みなのだとか。

せっかく生命エネルギー「プラーナ」を生み出したり得たりしても、どんどん漏れていくのです。
まるで、栓をしていない風船のようなイメージでしょうか。

そんな「プラーナ」の漏れをふせぎ、体内を循環させるために栓をするのが「バンダ」です。

「バンダ」は日本文化にもある

バンダと日本文化

ここまでお読みになって、「ヨガは、小難しいことを言ってくるなあ…」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、エネルギーをロックする「バンダ」は、別にヨガにかぎった話ではないのです。

たとえば、日本には「丹田」という言葉があり、
日本の武道などでは、お腹の丹田に意識を集中させることを大切にします。

さらに、「着物」の帯は、丹田に意識を向けるためにあると聞きますし、
日本人になじみ深い「正座」をすると、自然と重心が丹田になりますね。

丹田を意識する、つまりエネルギーを集中させるということは、
ある意味「バンダ」に近いものがあるように思うのです。

「バンダ」が使えると、何がいいの?【ヨガ編】

ヨガ

さて、そんな「バンダ」が使えると、一体何がいいのでしょうか?
まずは、ヨガをする上でのメリットは…

  • エネルギーを効率的に生み出す
  • エネルギーをキープする
  • エネルギーを循環させる

など「ヨガの効果を最大限に生かす」ことだと思います。

しっかりロックできていれば、ヨガのポーズでエネルギーを効率的に生み出せますし、
生み出したエネルギーをキープし循環させることで、より健康になるはずです。

具体的には、疲れづらくなったり、腰痛になりづらくなるなどの効果を感じていただけるのではないでしょうか。

ヨガのポーズと「バンダ」はセット

実は、すべてのヨガのポーズは、体のいずれかの場所の「バンダ」を使うことが前提になっています。

だから、「バンダ」を使わずにヨガのポーズをしても…完全な効果を得られないようです。

車

ヨガの師プラブジは、ヨガを車にたとえると…

  • ヨガのポーズは車のフレーム
  • バンダとムドラー(印)は車のエンジン

だとおっしゃいます。

つまり、ヨガのポーズをとるだけでは、車は止まったまま。
本来の機能を発揮していません。

車を動かすために、エンジンとなる「バンダ」は必要不可欠だといえるでしょう。

「バンダ」が使えると、何がいいの?【生活編】

荷物

「バンダ」は、ヨガ以外のふだんの生活でも力を発揮します。

たとえば、重い荷物を運ぶときに、お腹や肛門にクッと力を入れて持ち上がる方も多いのではないでしょうか。

無意識であれ…肛門や丹田をロックして、エネルギーを集中させることで重い荷物をより楽に運ばれていると推察します。

実際、

  • 荷物を運ぶ
  • 歩く
  • 掃除する

など肉体を使うときに「バンダ」を意識すると、疲れづらくケガしづらい実感があります。

そして、バンダが使えるようになると、年をとらない(若くいられる)と聞きますよ。
生命エネルギーである「プラーナ」を漏らさないわけですから、当然といえば当然かもしれません。

というわけで、ヨガをする・しないに関わらず、
誰にとっても大切なのが「バンダ」だといえます。

わたし自身、「バンダ」について理解できていることはごく一部。
ちょっと感覚がつかめたと思ったら、またわからなくなりますし、ゴールが見えない旅路を探求中(迷走中)の身です。

ヨガの練習を通じて、理解を深めていきたいですね。

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