「呼吸」で本来のやわらかさを取り戻す

呼吸

こんにちは!
寒いこの時期、「体のかたさ」を感じる方も多いかもしれません。

あたたかい季節の方が筋肉が縮こまらない分、体のやわらかさを感じられるでしょう。
しかし、寒い時期でも体をしなやかにする方法はあります。

それは「呼吸」を使うことです。
ヨガの師プラブジは、ヨガの練習をしっかり行えば「2ヶ月で体がやわらかくなる」とおっしゃいます。

「やわらかくなる」のは、過去の自分と比較して柔軟になるということ。
他人と比較しても意味はありません。

今日は「体のやわらかさをつくる要素」について考えつつ、「呼吸をつかって体をやわらかくする方法」をご紹介します。
正確にいえば、「本来の自分がもつ体のやわらかさ」を引き出す方法です。

「体をやわらかくしたい人」も「呼吸を深くしたい人」も、実践すれば呼吸がとおり、やわらかさを感じていただけると思います。

「体がやわらかい」3つの理由

体のやわらかさは、主に以下の3つの理由があるとヨガの師から教えてもらいました。

1.体の構造

2.呼吸

3.プラーナ(生命エネルギー)

3つの理由について、それぞれくわしく見ていきましょう。

理由1.体の構造

骨の間隔

身もふたもないようですが、体の構造による違いが最も「やわらかさ」に影響すると聞きます。
具体的には、骨と骨の間の間隔があいているほど体を大きく曲げられるので、柔らかく見えるのだそう。

そして、たとえば人により「背骨」のどのあたりの間隔が広いか場所が異なります。
背骨の「上の方」の間隔が広い人もいるし、「真ん中」あたりや「下の方」が広い人もいます。

背骨の真ん中あたりの骨の間隔が大きいと、ダイナミックに後屈できるので「やわらかい」と見られがちです。
また、骨盤の構造により、前屈が得意なタイプとそうでないタイプにわかれます。

これらは体の構造によるものなので、基本的には変えられません。

理由2.呼吸

呼吸

体の構造上、前屈や後屈をダイナミックにおこなえても、呼吸が体の内側に入っていなければしなやかに動けません。

呼吸がとおらないと、体はかたく重くなるので、その人本来のやわらかさを100%発揮できないといえるでしょう。

ヨガの師プラブジは
「あなたは呼吸がとおれば、もっと曲げられる」と生徒さんによく指摘されています。

本来ならもっとしなやかなのに、呼吸をとめたり呼吸が浅かったりすると、もともとの柔軟性を発揮できないのです。
逆に呼吸をしっかりおこなえると、その人本来の「やわらかさ」を発揮しやすいといえます。

理由3.プラーナ

プラーナ

わたしたちは、生命エネルギー「プラーナ」が体の中をめぐっていると、しなやかに動けるそうです。
プラーナがめぐると、「疲れづらい」というおまけもつきます。

生命エネルギー「プラーナ」が存分に流れるためには、プラーナの通り道である「ナディ」の「つまり」をなくす必要があります。
なぜなら、通り道に「つまり」があると、プラーナが流れづらくなってしまうからです。

「つまり」をとりのぞき、流れをよくするプロセスが「ナディ・クレンジング」であり「プラブヨガ」の特徴ともいえます。

呼吸で体をやわらかくする

呼吸

さて、体にやわらかさをもたらす理由を3つご紹介しましたが、このなかで一番とりくみやすいのが「呼吸」といえるでしょう。

1つめの理由である「体の構造」は変えられません。
3つ目の理由「つまりをとる」「プラーナを流す」のは、効果的ですが自覚しづらいという難点があります。

しかし、呼吸はわかりやすいです。
わたしたちは毎秒かかさず呼吸しているので、意識をむけやすいといえます。

たとえばヨガの動きをするときに、「かたい」「動きが悪い」と感じるところに、「呼吸がとおる」のを意識してみてください。
体の特定の部分に呼吸(酸素)が入っていくのをイメージして動かすのです。

意識だけで効果があるのか?と思われるかもしれません。
そんな場合は、ぜひご自身の体で試してみていただければと思います。

意識した場所に呼吸が入っていき、めぐりがよくなるのを感じていただけるでしょう。

2ヶ月で体がやわらかくなった話

練習

ヨガの師プラブジによると、2ヶ月ヨガの練習を続けると、体のやわらかさを感じられるとのこと。
体感的には、「2ヶ月」というのがよく理解できます。

わたしは腰の下部の仙骨まわりが、他の体の部位と比較して「かたい」です。
プラブヨガの長期コースRYTに参加したときに、ヨガの師プラブジから仙骨まわりを動かす動きを3,000回行うように言われたことがあります。

一気に3,000回はできないので、1日50回ずつ行いました。
最初はかなりきつかったのですが、1ヶ月続けると、かなり楽に動かせるようになりました。

そして、2ヶ月経つ頃には、信じられないくらいしなやかになったのです。

もちろん、体をやわらかくするためにヨガをするわけではないですが、
呼吸をとおし、プラーナの流れをよくすることで、本来の自分がもつ「やわらかさ」をとりもどせるのではないでしょうか。

大切なことは誰かと比較するのではなく、「本来の自分」のやわらかさを発揮すること。
自分自身を基準にしつつ、心も体もしなやかに整えていきたいですね。

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