呼吸から知る「心の癖」

こんにちは!
昨日は、呼吸をつかって体がもつ「本来のやわらかさ」を取り戻す方法をお話ししました。

なかには、呼吸を意識しようにも「呼吸がしづらい」「吐く息が続かない…」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

ヨガには、「吸う息」と「吐く息」を同じカウントでおこなう呼吸法があります。
たとえば8秒かけて鼻から息を吸ったら、8秒かけて鼻から息を吐きます。

スムーズにできるでしょうか?

もし、息が「吸いづらい」または「吐きづらい」と感じるなら、心のバランスがとれていないのかもしれません。
今日は「吸う息」と「吐く息」に着目しながら、呼吸と心の癖を考えましょう。

「呼吸が浅いとお感じの方」も「心をおだやかにしたい方」も、お読みいただくと呼吸から心の状態をさぐっていただけると思います。

「吐く息」が短くなる理由

吐く息

以前、呼吸法を学んでいたときに「吐く息が長く続かない」のを先生に相談したら、「それは、ふだんから言いたいことを言えてないからだよ」と言われてハッとしたことがあります。

「言いたいことが言えない」のは「想いと言葉が一致していない」ということ。

そして、ふだんの生活がインプット(吸う息)にかたよりがちで、アウトプット(吐く息)がおそろかになっているサインともいえます。

さらに、交感神経(吸う息)がはたらきがちで、副交感神経(吐く息)が優位になる時間が短いとも考えられます。
つまり活動的な時間が長く、リラックスする時間を十分とれていないということですね。

いかがでしょうか。
心当たりはないでしょうか。

「吸う息」が短くなる理由

逆に、吐く息よりも「吸う息の方が短くなる」「吸いづらい」と感じる方もいらっしゃると思います。

その場合は、アウトプット(吐く息)と比較して、インプット(吸う息)が十分にできていないからかもしれません。
たとえば…

  • 職場や家庭で尽くす一方、自分のための学びの時間はとれていない
  • 周りの意見に耳をかたむけづらくなっている

などが考えられるでしょう。

あるいは、副交感神経(吐く息)がはたらきがちで交感神経(吸う息)がうまくはたらいていないサインともいえます。
具体的には「やる気が出ない」「行動しづらい」状態におちいるかもしれません。

呼吸と心はつながっている

呼吸

もちろん、呼吸がバランスよくできないのは、「横隔膜のかたさ」など身体的な原因も大きいでしょう。
ヨガをしているうちに、自然と改善することも多いです。

しかし、呼吸が心の状態をあらわすのも事実。
たとえば、わたしたちは緊張したり怒ったりすると呼吸が浅くなります。

逆に、深呼吸するとリラックスするように、呼吸で心をコントロールできるくらい呼吸と心は密接につながっているのです。

もし呼吸をしたときに「吸う息」「吐く息」のどちらかがやりづらいと感じるなら、ふだんの生活や心のあり方をふりかえってみるといいでしょう。

呼吸をツールに、心と体のバランスをとっていきたいですね。

Follow me!