ヨガで体をニュートラルにする
こんにちは!
実家に帰省中、「腰が痛い」という父にプラブヨガの簡単な動きを教えました。
毎日つづけられるように、5~10分でできる動きにしましたが、父のおでこから汗がふきでてきました。
「地味な動きなのに、なんで…?」という反応は、プラブヨガにはじめてふれる方に共通するかもしれません。
父は卓球が好きで、まわりのシニアと比較するとよく体を動かしている方でしょう。
とはいえ、1つの球技では、体の動かし方や動かす部位などがかぎられるように思うのです。
たとえは、卓球でこういった「後屈」の動きはあまりしないはず↓
ふだんおこなわないヨガの動きを日常にとりいれることで、体の使い方が変わっていくのではないでしょうか。
そして、体の使い方が変わるのはもちろんのこと、
本来の自分、つまりニュートラルな体の状態にととのえられるかもしれません。
今日はヨガで体がニュートラルになる背景を考えてみましょう。
ヨガは「眠っているエリア」を刺激する
プラブヨガには、地味だけどむずかしい動きがたくさんあります。
簡単そうに見えるのに、いざやってみるとできない…!そういう動きです。
まわりをみわたすと、自分と同じようにできない人がいる一方、
簡単そうにやっている人もいるでしょう。
動きができる人は、別に「筋力」があるわけでも、とりたてて「柔軟」なわけでもなかったりします。
つまり、「筋力」や「柔軟性」があれば「できる」動きではなく、
体の中の「神経と神経の回路がつながっているか」や「体の使い方」が大切になってくるのです。
さらにいえば…
- AさんはAの動きが得意だけど、Bの動きは苦手
- BさんはBの動きが得意で、Aの動きは苦手
というように、人により得意な動きと苦手な動きがあることも多いですね。
わたしたちの体の中で神経がつながっていないエリアがあったり、
ひっそりと眠っている機能があると考えると、おもしろくないでしょうか。
ヨガは、ふだん使われていない神経などにアプローチし、回路をつなげてくれます。
ヨガは体を「1つのユニット」にもどす
さて、体の中の神経と神経がつながると、何がいいのでしょうか。
プラブヨガの地味な動きができるようになる…!
はい、それも嬉しいかもしれませんが、それだけではありませんよ。
体が本来の有機的なつながりをとりもどし、各機能の伝達がスムーズになると、
- 「肩こり」のような滞り
- 「末端冷え性」のような流れの悪さ
- 「不機嫌」のような気持ちのアンバランスさ
など「不調」が解消されていくように思います。
そもそも体の部位がバラバラで連動していないと、滞りやバランスの悪さが発生しても不思議ではありません。
体が1つのユニットとしてつながりをもって動くことで、心も体も健康な状態でいられるでしょう。
そうなると、「どこにいても、何がおきても、幸せ」といえる状態が実現できるかもしれません。
というわけで、ヨガは「今の自分」に何かを足すという発想ではなく、
「本来の自分」に近づけることで、人を幸せにするツールといえるでしょうか。
何を足さなくても、何を変えなくても、本来の自分であるのが幸せな状態。
インドの伝統的な価値観では、「幸せ」をそんなふうに定義します。
自分をニュートラルな状態にととのえて、楽しく生きていきたいですね。