「大寒」は断食するといい
こんにちは!
明後日の1月20日(金)は「大寒(だいかん)」です。
「大寒」とは、季節の変化をあらわす暦「二十四節気」において、
冬の最後をしめくくる期間とされ、1年でもっとも寒い時期といわれます。
つまり、寒さのピークです。
最近はずいぶん冷えていますから、「これで寒さが終わりますように…」と願いをこめたいですね。
さて、「大寒」が終わると、春のはじまりをつげる「立春」です。
春まであと少しと思うと心が浮きたたないでしょうか。
整体の世界では、1年の中で真冬が「もっとも体が変わりやすい」と言われます。
また、食養の先生からは「大寒に断食をすると、体が変わりやすい」とうかがいました。
なぜ寒い時期に体が変わりやすいのでしょうか?
今日は、大寒と「大寒におこなう断食」を考えてみましょう。
「大寒」に断食をするといい理由
夏と冬を比較すると、夏の方が汗をかきやすいので代謝が高そうなイメージがありますが、
実際には冬の方が基礎代謝が高いそうです。
(くわしくはこちらから)
代謝が高いということは、体のなかでエネルギーが動きやすいということ。
寒い季節、特に1年でもっとも寒い「大寒」は、排毒がしやすい季節です。
体のなかの毒素を排出しやすい「大寒」に断食をすると…
体が変わりやすく、その1年の体調に影響すると食養の先生からうかがいました。
自然界をみると、木々がかたい蕾の中にやわらかい花びらを着々と準備するように…
わたしたちも春に向けて開いていくための体の準備をするタイミングかもしれません。
大きく花開くための準備はダイナミック。
寒い季節に断食などのデトックスをしておくと、特に効果的なのでしょう。
「執着」を手ばなす?!「大寒」の断食
「自然治癒力を高める マクロビオティック【実践編】」の著者で、1万人の食養相談をされてきた磯貝昌寛先生は、
病気の原因となっている要素に「執着心」があるとおっしゃいます。
たとえ病気ではなくても、
- 「これがないと、嫌だ」
- 「これがあると、嫌だ」
…という執着心にとらわれ、人生を苦しいものにしている人は多いでしょう。
「これがないと、嫌だ」の度がすぎると何かの「依存症」になるかもしれませんし、
「これがあると、嫌だ」の度がすぎると、適応障害などの診断名がつくかもしれません。
いずれにせよ「こうでなければ!」という執着心は、陰陽の世界では「陽性の働きが過ぎている」状態であり、「極陽性」と判断されるそうです。
こうした強い陽性を中庸にするのに、大寒の断食はとてもいいのだとか。
アルコール依存症、ゲーム依存、アスペルガー障害の食養相談も増えてきましたが、その多くの人が極陽性の体質を持っています。これらの極陽性の体を中庸へ導くのに大きな働きをしてくれるのが冬の断食です。
冬の間にしっかり寒さに晒されると体は浄化され、毒素の蓄積が少なくなります。暖房の効いた部屋にばかりいてろくに運動もしていないと、体はなまって毒素の蓄積が多くなってしまいます。寒中行は身を清める代表的な行です。
「自然治癒力を高める マクロビオティック【実践編】」より引用
大寒の時期にすすめられる「寒中行」とくらべると、「断食」の方がまだ手軽にとりくめるでしょうか。
わたし自身、ヨガをはじめてから執着がへったように思いますが、まだまだ残っています。
「執着を手ばなす断食」というテーマで、今年は大寒に半断食をすることにしました。
体が動きやすい季節にデトックスして、1年を快適にすごしましょう。