インドと汗と皮膚トラブル
こんにちは!
毎日、暑いですね。
外を歩くだけで、汗をかきます。
汗がでると体温が下がりますし、体にたまった老廃物が出てくれるので
「気持ちいい」と感じる方も多いかもしれません。
そういえば、今年の春にインドを訪れたときに
あるドクターが「インド人は常に汗をかいているから、皮膚トラブルとは無縁なんだよ」と話されていました。
無縁というのは言いすぎだと思いますが…
「汗をたくさんかくと、皮膚トラブルになりづらい」のは本当なのでしょうか?
今日はインドと汗と皮膚トラブルについて考えてみましょう。
汗の量と汗腺
南インドは、冬の朝晩をのぞき、基本的に年中暑いので…
インド人が年間でかく汗の量は、日本人と比較すると圧倒的に多いはずです。
そして、「汗腺」の量の違いも関係するように思います。
汗腺の量が少なかったり、つまっていて機能しなかったりすると、相対的に汗の量は少なくなるからです。
なんでも、汗がでる「能動汗腺」の量は幼少期にすごす気候で決まるそうで、
汗をよくかく地域の方が、能動汗腺が多いのだとか。(くわしくはこちらから)
つまり、暑い南インドで生まれ育った人は、能動汗腺の量が多い上に
年中汗をかいて老廃物を排出しているわけですから…
たしかに皮膚トラブルになりづらいのかもしれません。
インドで発生する皮膚トラブル
一方で、日本で生まれ育ったわたしがインドに行くと…
毎回のように「皮膚トラブル」が発生します。
- 両腕に「じんましん」ができて、かゆさに悶絶する
- 顔が湿疹で荒れて、ヒリヒリする
- 手の指の湿疹が割れて、血が出てくる
など、さまざまなパターンの皮膚トラブルになるのです。
インドに存在する何かのアレルギーかもしれませんし、辛い食べ物の影響かもしれません。
唯一、皮膚トラブルが発生しなかったのは、冬に訪れた北インドのみ。
北インドの冬は日本の冬と同じくらいの気温ですから、汗とは無縁です。
逆に、皮膚トラブルに見舞われた南インドや西インドは、いずれも暑くて汗を大量にかいたので…
何らか汗と皮膚トラブルが関係しているようにも感じます。
皮膚トラブルはデトックス?!
湿疹で皮膚がかゆかったりヒリヒリしたりするのは嫌なものですが…
アーユルヴェーダの薬でかなり軽減できますし、長引くトラブルにならない点が救いでしょうか。
そして、インドで毎回のように発生する「皮膚トラブル」は、ある種のデトックスだと感じるのも事実です。
皮膚のトラブルは、皮膚を「掻く」ことで血流を患部に集中させ、
解毒をはかるためにある…と、食養の先生から伺いました。
「かゆいから、掻く」ようでいて、体の解毒のために掻いているのかもしれません。
この説をもとに、インドでのわたしの皮膚トラブルについて考えると…
体にためこんだ毒素が、暑いインドで汗となって流れ出るときに…
全部がうまく出きらず、局所にたまって痒みを引きおこし、掻くことで解毒しているのかもしれません。
汗の解毒機能よりも、体にためこんだ毒素が上まわるので「全部、出ない」感じでしょうか(笑)。
南インドに住んでいれば「日常的に汗をかく」ので、体の毒素をスムーズに排出できそうですが、
たまにインドを訪れるわたしの場合、解毒がおいつかず、皮膚トラブルを通じてデトックスする機会になるのかもしれません。
さて、今日はインドと汗と皮膚トラブルについて話してきました。
汗のすばらしさを感じていただけたでしょうか。
日本では、大量に汗をかけるのは夏だけ。
気持ちよく汗をかいて、デトックスしましょう。