「プラーナ」が出ていくと…
こんにちは!
先日、アーユルヴェーダの古典書「チャラカ・サンヒター」を読んでいたら、
「プラーナが出ていってしまいます」という記述がありました。
「プラーナ」とは、生命エネルギー(氣)のこと。
「プラーナが出ていく」とは、「死ぬ」ということです。
古典書での記述は、ある治療について手順にしたがわないと「死にます」という注意喚起なのですが、
「プラーナが出ていってしまいます」と表現するのがおもしろいと感じました。
プラブヨガでも「プラーナ」はよく使う言葉。
今日は、「プラーナ」について考えてみましょう。
「プラーナ」の確認方法
プラーナとは、生命エネルギー(氣)のこと。
ヨガの師プラブジは、生きている人と死んでいる人の差は「プラーナの有無」だと言われます。
つまり、プラーナがあるから生きていて、プラーナがなくなると死ぬということです。
もし視覚や聴覚など「感覚器官」が体から出ていったとしても、わたしたちの命はつづきます。
しかし、「プラーナ」が出ていくと、もう命は戻らないのです。
そして、「元気」なときは、体のなかにプラーナがたくさんあってスムーズにめぐっている状態です。
逆に「元気がない」「つかれている」ときは、プラーナの量が少ないか、体のなかのめぐりが悪くなっているといえます。
いかがでしょうか。
感覚的ではありますが、簡単にチェックできますね。
「プラーナ」が出ていく場所
インド人のアーユルヴェーダのドクターによると、
「プラーナ」は頭のてっぺんから出ていくそうです。
以前わたしがお世話になったインドの病院では、毎日アーユルヴェーダの治療が終わった後、頭頂に薬草の粉を塗っていました。
メインの目的は、風のエネルギーを鎮静させるためですが…
頭頂に薬草をぬることで「エネルギー」にアプローチできるという点で興味深いです。
ヨガでも頭頂を床にプレスするポーズがあります。
頭頂から精妙なエネルギーにアプローチできると考えると、ヨガのポーズをとるのが楽しくなりそうですね。
「プラーナ」でネガティブな習慣を手ばなす
マスター・サティシュジによると、「プラーナ」がしっかり内側に入っていくと、ネガティブな習慣を手ばなせるそうです。
たとえば、「夜中に食べる」習慣をやめられるのだとか。
食べるのに適した時間にしっかり食べ、休む時間は休むという、心身によりよい選択ができるようになるのでしょう。
飲食にかぎらず、「やめたいけど、やめられない」ネガティブな習慣をお持ちの方は、プラーナを内側にとりこんでいくといいでしょう。
プラーナをとり入れる方法はたくさんあります。
- 新鮮な食べ物や水をとる
- 自然にふれる
- お寺や神社に参拝する
- 家族や気のあう友達とすごす
- プラブヨガをする
など、日常で工夫できることはたくさんあります。
プラーナをとりこんで、ネガティブな習慣を手ばなしていきましょう。