「行動力」は首と太ももから
こんにちは!
このところ、5月とは思えない肌寒い天気でしたが、ようやく初夏の陽気になってきましたね。
さて、整体の世界では春から初夏にかけて「呼吸器系」が活発にはたらく季節だと考えられています。
そして、呼吸器系がよくはたらくと「行動力」につながるのだとか。
呼吸とあわせて動くヨガは、この季節にちょうどいいかもしれません。
しかし「ヨガをしたい」と思っても
「でも…」「やっぱり…」とブレーキをかけてしまっていないでしょうか。
ブレーキがかかるのは「性格」や「心」ではなく「体」の問題だとしたらどうでしょう?
今日はヨガにかかわらず、「気持ちよく行動する」ために、体にどのようにはたらきかければいいかを考えます。
姿勢と心の関係
以前、野口整体の一派の先生から整体について学んだことがあります。
わたしたちの体は…
- 「かかと」に重心
- 「かかと」ー「骨盤」ー「背骨」ー「頭」がまっすぐ
な状態が「ニュートラル」であり、心も体もすこやかに「今を生きられる」という考え方でした。
もちろん、背骨に自然な湾曲があるのはOKですが、かかとから頭までまっすぐな「姿勢のいい人」はあまりみかけません。
道ゆく人を観察すると、胴体にたいして「首から頭」がぽこっと前に出ている人がたくさんいます。
前かがみでスマートフォンを見る影響でしょうか。
わたし自身も、首が前に出がちです。
さらに、首だけでなく肩まで丸くなり、いわゆる「猫背」になっている人もみかけます。
肩や首が前のめりになり「頭」が前に出ると…
「未来」のことが気になる「心」をもちやすいそうです。
- 「このあと、どうしよう?」
- 「あの件、対応しなきゃ…」
など、未来のことにわずらわされて、今を楽しめない「心」になります。
いわゆる「モンキーマインド」ですね。
首は背骨の上にのせる
自分の立ち姿やふだん座っているときの姿を鏡で見て、首が胴体より前に出ている…と感じる方は、
前に出た「頭」を後ろに戻して、「首」を背骨の上にまっすぐになるようにのせてみてください。
「こんなに?」と驚くほど後ろに戻して、ようやく「まっすぐ」になったりします。
背骨から首・頭をまっすぐにすると、どんな感覚がするでしょうか?
わたしの場合、スマホを使っているときなどに意識的に首をまっすぐにすると、わちゃわちゃしていた心がおだやかに前向きになる感じがします。
少なくとも、「あれをどうしよう?」と未来を先回りして考えていると「不安」が大きくなり、行動を制限してしまいがちです。
行動したいなら「心」にアプローチするのもいいですが、シンプルに「頭と首の位置」を変えてみるといいでしょう。
太もものかたさと行動力
「太もも」全体をさわってみて、ハリがあったり「かたい」と感じる部分はないでしょうか?
もし太ももの「前側」がかたくなっているなら、行動力を制限するブレーキが発動しているかもしれません。
「前もも」がかたいということは、重心が「つま先」側で、太ももの前側をたくさん使っているということです。
わたしたちは、前に向かってズンズン歩いていこうとしたら、「かかと」をけり上げて太ももの後ろ側の筋肉を使うはず。
逆に歩みを止めるときは、太ももの前側の筋肉を使ってブレーキをかけます。
つまり、ブレーキをかける筋肉が前側の筋肉であり、「心のブレーキ」にもなると考えるのです。
「そんなバカな?」と思われるかもしれません。
しかし、実際わたしは「前もも」がパンパンにはっているときは、だいたい頭で考えすぎて行動が停滞しているとき。
ちょうどいいチェックになります。
「前もも」がはっているときは…
- お風呂のなかでほぐす
- 歩幅を大きく「かかと」をけり上げて歩く
などを意識すると、前もものハリは軽減されていきます。
同時に、アクティブになれるからおもしろいものです。
心と体はつながっています。
これから夏にかけて何か行動したい方はぜひためしてみてください。