病気の治癒に必要な4つの要素

治癒

こんにちは!
雨がふりやんで、週末にかけてあたたかくなりそうですね。

インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」の古典書「チャラカ・サンヒター」には、病気の治癒に必要な4つの要素が紹介されています。
この4つの要素…現代でも必要!だと感じたので、ご紹介したいと思います。

健康な方は、ご自身の「ちょっとした体調不良の治癒」におきかえて読んでみてください。
なぜならアーユルヴェーダの世界で「病気」とは、肩こりや眼精疲労など「ちょっとした不調」もふくまれるからです。

病気の治癒に必要な4つの要素

治療

インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」の古典書「チャラカ・サンヒター」では、病気の治癒には…

  1. 医者
  2. 看護人
  3. 病人

の4つが「よい質に恵まれる」必要があると説かれています。
逆にこれらの4要素の質が悪ければ、病気が治癒しづらいということです。

見逃せない「メンタルケア」

看護

医者と薬は「そりゃそうだ」という感じですが、4つのなかに「看護人」と「病人」がふくまれるのがおもしろくないでしょうか。

ここでの「看護人」は薬の調合やメンタルケアもふくむ広範囲のケアをする人のことです。

そして、よい看護人の条件として…

  • 愛情がある
  • 忍耐力がある

などがあげられています。
つまり、医療的なケアだけでなく、病気の治癒にはメンタルケアをふくめた愛情が必要だと古くから考えられていたのでしょう。

実際、わたしがインドでアーユルヴェーダの治療を受けたときに、
「看護人があなたの部屋で一緒に寝ようか?」とまさかの「添い寝サービス」を提案されたことがあります。

看護人は20代の女性2人。
さすがに丁重にお断りしましたが、知らない土地で1人で眠るのは寂しいだろうから…というドクターのご厚意でした。

どこの病院でもそんな提案があるとはいえませんが、
必要あれば患者と一緒に眠って話を聞いたり励ましたりする…なかなか守備範囲が広い仕事ですよね。

病人に求められる資質

病人

病気を治癒させる4つの要素には「病人」、つまり患者本人もふくまれます。

日本では病気になると「病院にすべておまかせ」という態度の人も多いかもしれません。
しかし、病気の治癒には患者本人の態度も大切だと古典で言われているのです。

患者に求められる資質は…

  • よい記憶力
  • 指示に従順
  • 恐れない
  • 報告する

だと言われています。

たとえば、「薬を飲むタイミングを記憶し、指示にしたがって服用する」必要があるし、もし仮に薬を飲み忘れたら医者に「報告する」必要があります。

そして、「恐れない」というのも大切なポイント。
「医者に怒られるのが怖い」から報告しなかったり嘘をついたりすると、治療計画がくるってしまいます。

あるいは「このままよくならないのでは…」と恐れても、いいことは何もありません。
楽観的な気持ちですごす必要があるといえるでしょう。

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というわけで、今日は病気の治癒に必要な4つの要素をインドの伝承医学「アーユルヴェーダ」の古典書からご紹介しました。

ちなみに、4つの要素の重要度は

医者 > 薬 > 看護人 > 病人 

で、「医者」がもっとも大切だと言われています。

なぜなら、すぐれた医者は他の3つの要素(薬、看護人、病人)を監督し、よい方向に導けるからです。

ご持病や体調不良がある方は、「いい医者をみつける」のを最優先にしつつ、心理的なケアや自分自身の気持ちにもぜひ目を向けていただければと思います。

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