ヨガとプラーナヤーマ
こんにちは!
昨日は、5月におこなわれるプラブヨガの東京クラスについてお知らせしました。
5月の2日間クラスのテーマは「プラーナヤーマ」とよばれる「呼吸法」です。
興味津々の方も多いのではないでしょうか。
おそらく、ずっと座って「呼吸法」だけをおこなうクラスではないと思います。
体を動かしてエネルギーを循環させたり、体の動きとあわせて呼吸法をおこなうプロセスが入るでしょうから…
「体を動かしたい!」方にもご満足いただけると思います。
ところで「体を動かすヨガ」と「プラーナヤーマ」の関係をご存じでしょうか。
今日はヨガと呼吸法「プラーナヤーマ」の関係を中心に、少し掘りさげてみましょう。
ヨガとプラーナヤーマの関係
ヨガの古典書「ヨガスートラ」によると、
「体を動かすヨガ」と呼吸法「プラーナヤーマ」は同じ「木」からのびる「枝」という関係です。
「ヨガと禅の世界」の記事でお話ししたように…
「ヨガ」は「体を動かすヨガ」だけを意味しません。
ヨガという大きな「木」があって、8本の「枝」がのびているのを想像してください。
「体を動かすヨガ」は8本のなかの1本の枝にすぎません。
「ヨガ」という木の8本の枝をご紹介すると…
- ヤマ
- ニヤマ
- アーサナ
- プラーナヤーマ
- プラティヤハーラ
- ダーラナ
- ディヤーナ
- サマーディ
です。
「体を動かすヨガ」は3つめの「アーサナ」とよばれる座法のこと。
1つめと2つめの「ヤマ」「ニヤマ」は日常生活での心がけです。
ヤマは「やってはいけないこと」、ニヤマは「やった方がいいこと」ですね。
そのあと「体を動かすヨガ」がきてから「プラーナヤーマ」、つまり呼吸法がつづきます。
「プラティヤハーラ」以降は瞑想のステップで、「サマーディ」が瞑想の最終地点です。
プラーナヤーマを深める準備
この8本の「枝」は順番が大切で、先にくる枝が後にくる枝の「準備」の役割をはたします。
つまり、「体を動かすヨガ」は呼吸法「プラーナヤーマ」や「瞑想」の準備になるのです。
だから、日常のなかで呼吸法の「プラーナヤーマだけやる!」よりも、
体を動かすヨガとプラーナヤーマの両方をやった方が効果的だといえるでしょう。
ヨガの師であるプラブジから「プラーナヤーマは毎日おこなうといい」とうかがっています。
体を動かすヨガと一緒に呼吸法をとりいれてみてはいかがでしょうか。
プラーナヤーマの効果
体が疲れやすいとか、調子をくずしがちな方は、プラーナ(生命エネルギー)が不足したり循環していない可能性があるので…
呼吸法「プラーナヤーマ」をとりいれると効果的だと思います。
生命エネルギー「プラーナ」を「アーヤーマ」といって「コントロールしたり増やしたりする」のが「プラーナヤーマ」の意味するところだからです。
実際わたしは甲状腺の病気バセドウ病になったときに、インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」のドクターから、あるプラーナヤーマ(呼吸法)を毎日やるように指示されました。
心身でふえすぎた「風」のエネルギーをバランスさせるためです。
「インド占星術」でも、不運を軽減するために特定のプラーナヤーマ(呼吸法)が「処方」されたりします。
運にはたらきかけられるなんて、すごくないですか…?
体を動かすヨガよりも、プラーナヤーマでえられる効果はより繊細でエネルギーに作用するのかもしれませんね。
さらに、プラーナヤーマは「瞑想」の「準備」でもあるので、瞑想しやすくなる効果も期待できます。
ご興味のある方は5月のクラスに参加されてみてください。