外出禁止令とムスリムのお祭り
こんにちは!
昨日からインドの伝承医学「アーユルヴェーダ」のトリートメントがはじまりました。
ドクターから、昨日と今日は外出が禁止され、部屋でゆっくり休むように言われています。
理由は…
- 旅の疲れを癒し、体を落ちつける
- ムスリムのお祭りで街が混雑している
というもの。
混雑した街に出ると体力を消耗するから、おとなしくしておくようにということですね。
そういえば、インドへのフライトの乗り継ぎで立ち寄ったシンガポールでも、ムスリムの方から「今週の土曜日は大きなお祭りがある」と伺いました。
調べると、先月から1ヶ月続いたラマダン(断食)が明けるお祝いなのだとか。
今日は断食明けをお祝いする「レバラン」について考えてみましょう。
断食明け大祭「レバラン」
イスラム教徒のラマダン(断食)は、3月22日から4月21日までだったようです。
日がのぼる前と日没後をのぞき、飲まず食わずを1ヶ月もつづけるのは、すごいことですよね。
そんな断食が終わり、喜びとともにお祝いされるのが断食明け大祭「レバラン」なのだとか。
外出禁止令が出ているため、インドでの「レバラン」がどんな様子かはわかりませんが、アーユルヴェーダの薬局などは軒並みお休みとのこと。
インドでは人口の約14%にあたる約2億人がイスラム教徒なので、大規模なお祭りになるようです。
断食明けに何食べる?!
さて、断食明けは何を食べてお祝いするのでしょうか。
インドへの渡航途中に立ち寄ったシンガポールで、せっせと「竹かご」のようなものを作るムスリムのご婦人たちをお見かけしました。
実は竹ではなく、ココナッツの葉や茎を編みこんだもの。
四角い小さな箱型に編みこんだら、中にお米を入れて蒸しあげるそうです。
ココナッツの葉の香りとともに蒸されたご飯…!
断食明けのお祝いにピッタリではないでしょうか。
このご飯は「ケトゥパット」(Ketupat)といって、シンガポールのほか、ブルネイやインドネシア・マレーシアなどでも、レバランでふるまわれる伝統的なお祝い料理なのだとか。
素敵な習慣ですね。
木星のトランジットと「レバラン」
断食明け大祭「レバラン」は、世界的に見て昨日の4月22日と23日にお祝いされることが多いようです。
ふと、4月22日は木星が魚座から牡羊座に移動するタイミングだと思い出しました。
木星はゆっくり移動する惑星で、その移動がわたしたちの人生に大きな影響を与えるといわれます。
つまり、4月22日を境に世の中が少し変わるタイミングなのです。
成長や拡大などの意味をもつ木星が、スピリチュアルで内向的な魚座から推進力や積極性に満ちた牡羊座に移動することで…
世の中も新しく活発な流れになるのを期待したいところ。
もちろん、個々人の生まれた時間や場所により影響の大きさや内容は違ってきますが、占星術的な節目とムスリムのお祭りが一致していることに驚かされました。
木星のトランジット(移動)をお祝いし、わたしたち自身の成長に変えていきたいですね。