「マントラ」の意味を知らなくていい理由

ダライラマ法王

こんにちは!
今朝は早起きして、とあるお寺で坐禅をしてきました。

冬のお寺は寒い…!のが難点ですが、すみきった空気の中で坐禅をしたら、頭がスッキリ。
坐禅効果、あなどれません。

坐禅のあと、ご住職が「お経」の意味を「知らなくていい」とおっしゃっていたのが印象的でした。
実は、ヨガや瞑想でおなじみの「マントラ(真言)」も「意味」は重視されません。

なぜ、お経やマントラの意味を知る必要がないのでしょうか?

今日は、お寺でうかがった話をもとに、お経やマントラについて考えてみましょう。

お経やマントラの意味は知らなくていい

お経やマントラ(真言)の意味を知る必要がない理由は、

  • 意味を知らなくても効果を受けとれる
  • 意味よりも、音の響きが大切

だからです。

今朝、坐禅でお世話になったお寺のご住職は、以下のような趣旨のお話をされました。

お経は古代のサンスクリット語やパーリ語などが元になっていて、きちんとした意味はある。
しかし、お経の意味を知る必要はない。

お経を現代の日本語に訳して唱えた時と、お経をそのまま唱えた時で脳波を調べると、後者の方が脳によい影響があることがわかった。

だから、意味がわからないまま唱えていていい。
どうしても意味が知りたかったら、お経をそらんじて言えるようになってから調べたらいい。

知ったところで、「親の小言」みたいなものだから、知らなくていいのでは。

いかがでしょうか。

お経やマントラ(真言)をくりかえし唱えるのは、
ポジティブな「音の波動」を受けとる行為といえるかもしれません。

現代語訳で「意味を理解する」よりも、意味はわからないものの「音の波動を受けとる」方が効果的なのがおもしろいです。

さらにいえば、「お経」はインドから日本に伝わる過程で、もともとのサンスクリット語の発音からほど遠いものになっているのに効果がある…!ことに驚きました。

インドの伝統的な価値観では、「マントラ」のサンスクリット語を正確に発音しないと効果がえられないと考えられているからです。

サンスクリット語の原型をとどめないくらい日本語の発音になった「お経」が、きちんと効果をもたらすということは…

祈りの力の大きさを物語っているように感じます。

マントラの効果って何?

大昔

マントラとは、日本語では「真言」を意味する特別な言葉です。

一般的に、マントラを唱えることで、ネガティブな思考やストレス・不安などを解消し、リラクゼーションをもたらすと言われます。

たとえば、アスリートを対象に「ガーヤトリー・マントラ」の効果を調べた研究があり…
注意力や記憶力の向上・不安の軽減に顕著な効果があったそうです。(くわしくはこちらから)

マントラを使った瞑想は、ストレス軽減や高血圧に効果的であり、
免疫力を向上させる可能性があるという研究もあります。(くわしくはこちらから)

上記はマントラの一般的な効果ですが、特定の効果をもたらすマントラも存在します。

インド占星術では、

  • 特定の悩みを解消するマントラ
  • 特定の望みをかなえるマントラ

が処方されますし…
インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」では病気の治療に用いられるくらいパワフルなものです。

音がもつ振動には、わたしたちの人生を変化させる力があるわけですね。

くりかえしになりますが、マントラの意味は重要ではありません。
純粋な音の振動を心と体にとりいれて、すこやかにすごしましょう。

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