3種類の体の痛みとヨガの対処法

こんにちは!今日は体の痛みとヨガの対処法についてお話ししたいと思います。

誰でもなり得る、3種類の体の痛み

ヨガをする、しないに関わらず、誰でも体が痛くなることがあります。
そして、体の痛みは、大きく3種類に分けられます。

1.解剖学的な痛み

2.生理学的な痛み

3.二酸化炭素が組織に入る痛み

「解剖学」と「生理学」の違いですが、

  • 解剖学=構造
  • 生理学=機能(働き)

と考えるとわかりやすいと思います。

解剖学は、人間を解剖すると想定して「頭、腕、胴体、脚に分かれて」「筋肉、骨、臓器があって」「内臓は、心臓、肝臓…などがあって」「この筋肉とこの神経がくっついて」というように、構造として分解して捉えます。

生理学は、上記の臓器、器官、細胞などが、どのような活動を行っているか、どのような機能を果たしているか、という捉え方です。

1.解剖学的な痛みと対処法

解剖学的な痛みとは、体の構造上の問題で生じる痛みのこと。
骨が折れているとか、指を切ってしまったとか、腰がかたくなって痛いとか、特定の場所が炎症を起こしているとか。
運動後におこる「筋肉痛」もそうですし、筋肉の特徴(量が少ない、質がかたい、弱い)によっておこる痛みも解剖学的な痛みです。

こうした、体の構造上の問題の中でも、既に「ケガをしている」状態であったり、ひどい痛みがあるようであれば、病院に行って、検査や治療を受けてください。
この状態では、普通のヨガはやりません。「ヨガセラピー」(ヨガの治療)の領域になります。

一方、筋肉痛のような、ケガをしていない状態の解剖学的な痛みであれば、普通のヨガができます。
痛みに働きかけるヨガの動きもあり、早ければ、すぐに痛みが軽減することもあります。

2.生理学的な痛みと対処法

生理学的な痛みとは、身体の機能に問題があって生じている痛みのこと。
「機能」=「働き」と考えるとわかりやすいかもしれません。

たとえば、「消化」という働きがうまくいっていなくて生じる痛みとか、「神経伝達」という働きを疎外するブロック(つまり)があって生じる痛みとか。
特定の臓器や神経、器官などが、スムーズに機能していない状態だから、痛くなるということです。

この場合、身体の構造上の問題はありません。

起きている現象としては「腰が痛い」という物理的な痛みであったとしても、腰自体には何も問題はなく、消化の機能上、働きが低下して「腰が痛くなっている」ということもあります。

対処法としては、働きが悪くなっている機能(上記の例だと消化機能)を改善するためのヨガの動きが必要になってきます。
また、食事も重要。食事についても指導を受けながら、両輪で改善していくと、変化が早いと思います。

3.二酸化炭素が組織に入る痛み

3つ目は、二酸化炭素が組織に入って、ロックされてしまったときに生じる痛みです。
呼吸が止まった状態や、浅い状態で動作を続けたりするときにおこりやすいようです。

普通にしていれば3~4日で解消されるますが、「しょうが湯」を飲むと、回復が早いようです。
しょうが湯の作り方についてはこちら

ヨガを行うこともできますし、痛みを軽減するための呼吸法もあります。

呼吸を止めようと思っていなくても、夢中になって、止まってしまっている、または、浅くなってしまっているということは、わりとよくあること。
私自身、難しいポーズをたくさんした後にこの痛みが出たことがありますが、適切なケアを行ったら、1日で痛みが解消されました。
心配せず、まずはしょうが湯を飲んでみてください!

すべての痛みに共通する対処法

ご紹介した3種類のどの痛みであれ、痛みの軽減や予防には、食事、睡眠、呼吸が共通して大切です。
逆にこの部分がおろそかであれば、いい治療を受けたり、ヨガをたくさん行っても、効果が十分に得られなくなってしまいます。

ヨガを続けていたり、年を重ねてきたりすると、痛みへの対処法はどんどんうまくなり、おすすめのオイル、湿布など数知れず!ですが、本質的には、日々の生活が要なのだと思います。

ヨガの師であるプラブジも、痛みのケアとしては「オイルを塗って、湯たんぽなどで温めるといいよ」と仰るくらいです。
また、「そんなに痛みを恐れるな」とも言われます。

ケガしているのならば検査や治療が必要だけれど、それ以外の痛みは、その時のコンディションであって、変化していくものだし変えられるから、心配する必要はないというスタンスです。

自分の痛みがどれに当てはまるのかわからない、自分に合った効果的な対処が知りたい!という方は、実際にプラブジに会われてみるとよいと思います。次の東京クラスこちら

あるいは、私を含めて、既にティーチャーズトレーニングを受けて、クラスを開始している先生方がいますので、そうしたクラスに参加して、相談してみるのもよいと思います。

痛みとうまく付きあい、適切に対処して、快適な毎日を過ごしていきたいですね!

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