インドと辛い食べ物
こんにちは!
暑い日には、スパイスのきいたカレーが最高ですね。
汗をかきながら、ちょっと辛いカレーを食べるとおいしいです。
辛いカレーといえば…
本格的なインドカレー屋さんに行ったら、思いのほか辛かった!というご経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
日本では辛さを調整できるレストランが多いですが、
実は本場のインドカレーは、けっこう辛いのです。
今日はインド人と辛い食べ物について考えてみましょう。
インド人の「辛くない」を真に受けてはいけない
インド人の主婦のみなさんとお話しすると…
- 「うちは、あまり辛いものを食べないのよ」
- 「チリ(唐辛子)はひかえめにしてるの~」
とよく聞きます。
しかし、この手の話を真に受けてはいけません。
というのも、インド人の「あまり辛くない」は、日本人にとって「けっこう辛い」可能性が高いからです。
油断して食事におよばれしたりすると、「か、辛っっ!」とびっくりしたりします。
同様に、「お寺」や「アーユルヴェーダの施設」では、刺激物をさけるのが基本ですので
「辛くない食事」のはずなのですが…
実際は、けっこう辛いです。
インド人的には「辛くない食事」を用意してくださっているものの、
日本人からすると「十分、辛いわ!」というギャップが発生するわけですね。
「辛い」が得意になる英才教育
一方で、「赤ちゃんがいるから、辛いものをつくらない」とおっしゃるご家庭もあります。
その場合は、日本人の感覚でも「あまり辛くない」料理といえるかもしれません。
そう。インド人は生まれた瞬間から「辛いもの」が得意なわけではなく、
幼少期から少しずつ「辛味」をとりいれて、体を慣らしているのです。
赤ちゃんや乳幼児のいるご家庭では、「唐辛子」の量をごく少な目からスタートして、
子どもの様子に応じて調整しているとのこと。
子の成長とともに、少しずつ、大人が食べる「辛さ」までレベルを上げていくという
…いわば「辛い食べ物」が得意になる英才教育をされているのです。
インド人の「辛いもの好き」は、日頃の鍛錬の賜物といえるでしょうか。
唐辛子なしの料理をつくれないインド人
そんなわけで、「辛い」の基準が高いインド人に「辛くないもの」をお願いしても十分「辛い」ものが出てきますし、「チリは一切入れないでほしい」とリクエストしても…
なぜか唐辛子が入ってくるのでした(笑)。
「ごめん、ごめん!チリなしと思って料理するんだけど、気づいたら入っちゃってさ〜」とのこと。
唐辛子を入れるのがあまりにも当たり前なので、気をつけていても入ってしまうそうです。
インド人にとっての唐辛子は、わたしたちにとっての「塩」や「味噌」のような感じでしょうか。
塩味ナシでと言われてもつい入れてしまう…という感覚かもしれませんね。
辛いもの好きな人にとっては、デフォルトで唐辛子が入るインド料理は最高かもしれません。
なお、ヨガの師であるマスター・プラブジやマスター・サティシュジは、日本人にとっても比較的「辛くない」スパイス料理をつくってくださいます。
どんな感じか気になる方は、8月25日~27日のクッキングリトリート、または9月の2日間コースをご検討ください。