2024年、はじまりました
新年あけましておめでとうございます。
みなさま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
年明け早々、震災や事故のニュースがとびこんできました。
被害がより少なくすむように、また、亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。
災害や事故などがあると、当事者ではなくても、
実際に自分が苦しんでいるわけではなくても、わたしたちの心は簡単に揺れ動きます。
「心の平安」が、どれだけわたしたちにとって大切か気づかされる瞬間でしょうか。
今日はインドと日本のお正月のお祈りから、「心の平安」について考えてみましょう。
インドのお正月はマントラ詠唱から
コロナ前、お正月をインドのお寺で過ごしたことがあります。
南インドなので、お正月でも日中は暑くて、日本の年明けの雰囲気と全然ちがいました。
「(暑くて)あつっ!(蚊にさされて)かゆっ!」という感じなのですが…
早朝から神様の御名をとなえるチャンティングをしていると、心がすっと落ちついていきます。
そして、お正月は世界の平和を祈るマントラをとなえ続けるプログラムがありました。
लोका: समस्ता: सुखिनो भवन्तु
ローカー・サマスター・スキノー・ババントゥ
「生きとし生きるものが幸せでありますように」という意味の短いマントラを、皆でとなえ続けるのです。
とはいえ、世界平和を祈ったところで、戦争や災害や貧困はなくならないじゃないか…
と疑問をもたれる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、マントラをとなえ、祈りをこめることで…
少なくとも「わたしは、世界が平和であるよう祈り、そのためにできる選択をする」という決意になります。
そして、多くの人が同時にマントラをとなえると、
場が浄化され美しいエネルギーが生まれると実感する次第です。
日本人は願い事が多すぎる?
今年の元旦に、近所の神社に出かけたら、30~40人くらいが列に並んでいました。
少し待とうと家族で並んだところ、いっこうに列が進んでいきません。
なるほど…!
一人ひとりが祈る時間が長いからです。
みなさん、おそらく健康も仕事も恋も財運も…と願い事に事欠かないのではないでしょうか。
それぞれ熱心に祈られているので、なかなか順番が進まない…ようです。
わたしたちは犬を背負っていたこともあって、早々に列から離れて、
また日をあらためてお参りすることにしました。
自分や家族の幸せを細かく祈らなくても、「生きとし生きるものが幸せでありますように」と一言祈れば、そこに自分たちもふくまれるから簡単だと思いますが…
まあ、1年に1回しかお参りしない人もいらっしゃるでしょうから
1年分の想いや祈りがあるのかもしれません。
生きとし生きるものが幸せでありますように。
みなの願いが成就しますように。