アーユルヴェーダと占星術

こんにちは!
インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」の古典書「アシュタンガ・フリダヤ」では、患者の条件として「お金持ちであること」があげられます。

治療費や薬代などを支払える程度にお金がないと話にならないのは事実ですが、
古典書を読んでいると、インドの「お金持ち」はスケールが大きいと感じます。

たとえば、お金持ちに向けて、治療をおこなう「施設」をつくるところから古典書で解説されているからです。
インドの風水「ヴァーストゥ」にしたがって吉祥な場所を選び、吉祥な資材で最高の建物をたてます。

さらに、お金持ちは時間的な余裕もあるのでしょう。
「吉祥な日に治療をスタートさせる」など、治療のタイミングまで「吉祥さ」にこだわるのです。

吉祥なタイミングは占星術でわりだされます。

吉祥な場所に吉祥なタイミング…なぜそんなに「吉祥さ」にこだわるのでしょうか。
今日はアーユルヴェーダの治療について、占星術の観点をまじえて考えてみましょう。

「吉祥」が重要視される理由

薬草

古代にかぎらず、わたしたちは生まれてから死ぬまで、常に惑星の影響を受けている…とインド占星術では考えます。
「星まわり」の悪い時期に体が弱ったり病気になったりするのも事実。

だからこそ、「吉祥なタイミング」で治療をスタートさせるのは、とても効果的なはずです。
実際、わたしの知人は癌の手術をする日をインド占星術からわりだしてえらび、現在は寛解にいたっています。

しかし、「吉祥なタイミング」は、場合によってはかなり待たなければならないはず。
「この期間しか通院できない!」などと言う「時間がない人」には、できない選択肢です。

そして、吉祥な日に治療をスタートできなければ、治療効果がないわけではありません。
たとえば、薬をつくる過程でも「吉祥さ」は考慮されているからです。

吉祥なタイミングを考慮して薬草をつみ、祈りをささげ、薬がつくられているので…
そうした薬を処方された患者は「吉祥さ」を存分に受けとれるでしょう。

「吉祥さ」を与える&受けとる

治療施設

さて、時間もお金もある本当のお金持ちは、治療のために「吉祥さ」を基準にした新しい施設を建ててしまいます。

健康のためにそこまでするか…と感心しますが、
真の狙いは、吉祥さを「寄付する」ことにあるのではないかと思うのです。

お金持ちが吉祥な建物をたてれば、その後、庶民も同じ場所で治療を受けられます。
つまり、お金や時間がない庶民も「吉祥さ」を受けとれるのです。

インドでは寄付は功徳をつむ、とてもいい行いとされています。
逆に、富をもっているのにまわりに貢献しないのは、強欲だといましめられる行為。

インド占星術では、「盗みにあう」のは、盗まれる人にも問題があると考えたりします。
蓄財しすぎて他者をサポートできていないから、泥棒により強制的に富を配分され、気づきを与えられる…とも解釈できるのです。

もちろん、盗む人が悪いですし、盗みが正当化されるわけではないですよ。

いずれにせよ、お金持ちが吉祥な治療施設をつくり多くの人の役に立つのは、本人にとってよいカルマ(行い)になるはずです。

お金や時間があってもなくても、誰でも「吉祥さ」を受けとれる…と考えると、
アーユルヴェーダは懐が深い知恵だなあと感じます。

本当に大切なタイミングは占星術にたよりつつ、ふだんは「日々是好日」の気持ちですごしたいですね。

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