「ヘッドスタンド」のコツ
こんにちは!
昨日はヨガのポーズのなかでも、「王のポーズ」と「女王のポーズ」をとりあげました。
「王のポーズ」の「ヘッドスタンド」(冒頭写真)について、「やってみたい」と思われる方も多いのではないでしょうか。
「ヘッドスタンド」の練習は先生のもとでスタートするのを前提に…
今日はヨガのポーズの王様「ヘッドスタンド」のコツを考えてみましょう。
「重心の移動」の感覚をつかむ
「ヘッドスタンド」で逆立ちの状態をキープするために必要な力は何でしょうか。
まず「ヘッドスタンド」のやり方をふりかえると…
最初に膝を床についた状態から、両腕と頭(おでこ)を床につき、重心を脚側から腕側に徐々にうつしていきます。
体の重心が腕と頭にうつり、脚が自然と上がってきたら…
脚を上にあげてしばらくキープするのがポーズのやり方です。
さて、「ヘッドスタンド」に必要な力として…
- お腹のインナーマッスル
- 股関節のやわらかさ
などに目をむける方もいらっしゃるかもしれません。
確かにお腹の力も、ある程度の股関節のやわらかさも必要ではありますが…
しかし、本質的に「ヘッドスタンド」は「重心の移動をしているだけ」で、筋力や柔軟性の賜物ではないと思うのです。
たとえは、「体育座り(三角座り)」をしている状態から立ち上がるのを想像してみてください。
「体育座り」でお尻に重心がかかっている状態から、両足に重心をうつすと楽に立ち上がれます。
お尻に重心が残ったままでは、立ち上がろうともがいても立ち上がれません。
同様に「ヘッドスタンド」では、脚にかかっている重心を少しずつ腕と頭に移動させます。
腕と頭に重心がうつったら、自然と脚がういてくるはずです。
重心が移動しきっていない状態で脚を上げようとしても上がりません。
体育座りでお尻に重心がある状態から立ち上がれないのと同じ原理です。
「腕」で体重をささえる
「ヘッドスタンド」で脚を上にあげた後、そのままキープできない人は…
- 腕で地面を押す
- お腹をひきこむ
を意識してみるといいでしょう。
「頭」は地面についているけれど、頭で体重をささえるわけではありません。
頭の横においた両腕で地面をプッシュして、重心のバランスをとります。
頭で体重をささえようとすると首に負担がくる上に安定しません。
さらに、お腹の力をぬいてダルダルさせていると安定しづらいはず…。
お腹をひきこむとバランスをとりやすいです。
1秒でも2秒でもキープする感覚をつかめると、徐々に時間をのばしていけるでしょう。
「壁」をつかわずに練習する
プラブヨガにかぎらず、「ヘッドスタンド」を練習するときに壁をつかってはいけないと指導するヨガの流派も多いでしょう。
壁があると、脚をけり上げたり勢いをつけてしまったりして、ヨガのやり方とは違ってくるからだと聞きます。
「壁がないとできない…」と依存性を高めるケースもあるので要注意。
だから先生からやり方を習ったあと自宅で練習するときは、家族や友人などに後ろに立ってもらうといいでしょう。
ただ背後に立ってもらい、「倒れそうな時はささえてほしい」とリクエストするのです。
さらに、脚をついたまま、重心を腕側に移動する「ハーフ・ヘッドスタンド」の状態でも効果はあります。
無理はせず、先生の指導のもと楽しんで練習いただければ幸いです。