五穀・塩・水が命をつくる
こんにちは!
今日はお休みの方も多いでしょうか。
先日のマスター・プラブジの東京クラスでは、南インドのお寺にそなわる「五穀を守る仕組み」についてお聞きしました。
南インドのお寺には五穀の種を保存する仕組みがあり、災害時のそなえになっているそうです。
大切に備蓄されるものこそ、わたしたち人間にとって重要であり意味深いように感じます。
おもしろいテーマだったので、今日は少し掘り下げてみましょう。
昨日に引き続き、今回もお米がテーマ。
ご飯が好きな方もインドのお寺にご興味がある方も、気軽にお読みいただけるとうれしいです。
インドのお寺には備蓄の仕組みがある
南インドのお寺には、「ゴプラム」とよばれる塔が建っていて、山門のような役割をはたしています。
神様の像でうめつくされたゴプラム(塔)は、カラフルでフォトジェニックですね。
そして、このゴプラム(塔)の一番上には、「カラサム」とよばれる金属の筒があり、中には穀物の種がギッシリつまっているとのこと。
カラサムはお寺の一番高い場所に位置するので、洪水などの災害がおきても安全です。
たとえ家や田畑が流されてしまっても、お寺のカラサムから五穀の種を取り出して、栽培を再開できる仕組みなのだとか。
五穀は12年周期で入れ替えをおこなうそうです。
完全栄養食が備蓄されている
お寺のカラサム(金属の筒)の中につめられているものは…
- 塩
- 米
- ラギ
- キビ
- アワ
- トウモロコシ
- ゴマ
などのようです。
ラギ、キビ、アワというのは、雑穀のこと。
これらの雑穀は、タンパク質やミネラルを多くふくみます。
そして、カラサムの中身をよく見ると…
- 炭水化物(お米やトウモロコシ)
- タンパク質(雑穀)
- ミネラル(雑穀、塩)
- 脂質(ゴマ)
がふくまれており、完全栄養食といえるように感じます。
五穀・塩・水があれば命を保てる
つまり、カラサム(金属の筒)のなかには、完全栄養食の種が入っています。
言いかえれば、災害ですべてを失ったとしても「塩と五穀に水を加えれば、人は生きていける」といえるのではないでしょうか。
そもそも、災害時の備蓄のなかに野菜やフルーツの種がふくまれていない点が興味深いです。
温暖な南インドでは、さまざまな野菜とともに、ココナッツやバナナ・マンゴーなどのフルーツがありふれています。
インド人にとって身近な野菜やフルーツの種がカラサム(金属の筒)に入っていないのは、「うっかり忘れていた」からではないはずです。
主食はあくまで五穀であり、五穀の種と塩・水があれば人は命を保てるということを意味するように思います。
エネルギーの調整と避雷針としての役割
最後に余談ですが、このカラサム(金属の筒)は「非常時の備え」以外に
- 宇宙のエネルギーをとりこむ
- エネルギーを増幅・保存する
- 避雷針
などの役割もあったようです。
カラサムは金・銀・胴をふくむ5つの金属からできており、宇宙のエネルギーをとりこみ、増幅・保存する役割があると考えられてきたのだとか。
お寺という聖域のエネルギーを調整するのでしょう。
そして、五穀のなかでもアワなどの雑穀は電磁波をとおすと考えられており、カラサムに大量につめられていたようです。
さらに、このカラサム(金属の筒)は避雷針の役割を果たすという説もあります。
雷が落ちたときに、お寺を守る役割もあったのだとか。
インドのお寺にこんな仕組みがあるなんて…すごいですね!
エネルギーの仕組みや避雷針としての有効性はよくわかりませんが、備蓄という観点では有用だと感じます。
屋根の上の備蓄…持ち家の方は検討されてもいいかもしれません。
今回はナヴァラン・インディアさんの記事を参考にさせていただきました。