掃除で心をととのえる
こんにちは!
今日から3連休の方も多いでしょうか。
わたしは福岡に来ています。
大好きな禅寺で座禅をしたかったのですが、コロナの影響で2月はお休み。
代わりに早朝から掃除をさせてもらいました。
お寺の整然とした空気の中、床を磨き、トイレを掃除していると心が洗われます。
実は、ヨガとのご縁も深い「禅」の世界では、掃除はとても大切だと考えられています。
ヨガがすすめる10個のルールでも「シャウチャ」といって身のまわりをキレイにすることがすすめられていますね。
今日は、「なぜ身のまわりをキレイにする必要があるのか?」掃除の効果を考えてみましょう。
掃除は心をととのえる
掃除して身のまわりがキレイになると、心までスッキリされたご経験はないでしょうか。
汚れをぬぐい隅々まで磨きあげると、モヤモヤしていた心が晴れわたります。
だからこそ、ネガティブな気持ちのときにも掃除はおすすめ。
「禅の言うとおりにやってみよう」の筆者であり、禅僧でもある星覚さんが書かれた本のなかで…
「自分の手を動かすだけで、『身のまわりの環境をこんなにも変えられる』と気づくと、前向きな気持ちをつくれる」
という趣旨のお話を読んで、なるほど~と納得したことがあります。
他人は変えられませんが、身のまわりの環境は自分でととのえられます。
身のまわりが整然とすると心がスッキリするだけでなく、「自分はやれる!」という自己効力感を育んでくれるかもしれません。
つまり、掃除には心をととのえる効果があるといえるでしょう。
禅の世界での「掃除」
禅寺では、毎日朝から掃除をします。
そして、3のつく日はふだん手がまわらない場所を掃除する…というように、「いつ、どこを掃除する」かが仕組み化されていると聞きます。
毎日同じ時間に掃除するとそれが習慣となり、さらに決まった「仕組み」を利用することで、意志力を節約しつつ心が常にととのった状態をつくれるのです。
「禅の言うとおりにやってみよう」では、禅の作法や仕組みを利用することで、心と体が自然にととのい幸せを感じやすくなる…という話が紹介されていたと記憶しています。
座禅の前の掃除は「準備」
さらに、掃除は全身運動にもなります。
わたしがお世話になっていた福岡の禅寺では、座禅をおこなうときは、
- 掃除:30分
- 座禅:1時間
- 茶話会:30分
という大まかなスケジュールがありました。
掃除を最初におこなうと、座禅の「準備」になるのだとか。
座禅は、「結跏趺坐」という足を重ねて座る姿勢でおこないますが、
初心者は確実に足がしびれますし、うまく足を重ねられない人も多いです。
ヨガのポーズで「結跏趺坐」は「パドマーサナ」と呼ばれ、プラブヨガではこのポーズの前に入念な準備をおこないます。
ヨガの準備とはことなりますが、体をならすための準備としても掃除は有効。
というわけで、掃除には心をととのえるだけでなく、落ちついて「座る」準備にもなるという話でした。
朝いちばんに掃除してからヨガをすると最高に気持ちがいいです。
ぜひお試しを♪