温ケアで「風のエネルギー」を整える
こんにちは!
朝晩冷えこむようになってきましたね。
インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」の考え方では、「ヴァータ」という風のエネルギーが乱れやすい時期。
以下にあてはまることはありませんか?
・冷える
・低体温
・寝つきが悪い
・便秘
・つい考えすぎる
・気持ちがざわざわする
・落ちつかない
・不安や心配事がある
これらはすべて風のエネルギー「ヴァータ」が乱れているサイン。
今日は、この「風のエネルギー」について
- 乱れを整える方法
- 2000年前の古典書でも力説される重要性
- 新型コロナに関係すること
をご紹介。
寒くなるこの季節、風のエネルギーを整えて快適に過ごしましょう!
風のエネルギー「ヴァータ」を整える方法
「風のエネルギー」が乱れているとき、具体的には以下の対処がおすすめです。
・あたたかい食べ物
・油をつかった食べ物
・お風呂でよくあたたまる
・オイルマッサージをする
・はやく寝る
・規則正しい生活をする
この季節は、あたたかくて適度に油をふくんだ食べ物がおすすめです。
逆に「冷たいもの」や「乾いたもの」はさけた方がよいでしょう。
たとえば、冷蔵庫からオートミールを出して豆乳をかけて食べる朝食…はおすすめできません。
冷蔵庫でオートミールも豆乳も冷えているし、オートミールは乾いた食べ物。
もし食べたければ、あたためた豆乳やお湯をかけて食べるとよいでしょう。
他にも、オイルを少したらした「あたたかいスープ」や「おじや」などもいいですね。
「鍋」は風のエネルギーを整えるベストフードです。
そして、生活面では規則ただしく「はやく寝る」ことが大切。
やりたいことはたくさんあるかもしれませんが…時間を区切ってさっさと寝ましょう。
お風呂前後でオイルマッサージをするのもとても効果的。
実はここであげた対処法は、すべて「風」の性質の真逆となるものです。
「風」は
- 冷たく
- 乾いて
- 軽くて
- 不規則にふきます
この「風」の性質とは逆の要素…つまり
- あたたかく
- 水気があって
- 重くて
- 規則正しい
ことをとりいれれば、乱れていた「風のエネルギー」を調整できるという理屈です。
古典書でも重要視される「風のエネルギー」
約2000年前から使われているアーユルヴェーダの古典書「チャラカ・サンヒター」のなかで、「風のエネルギー」は、火や水のエネルギーよりも重要視されています。
なぜなら、「風」は動きがあるため、すべてのエネルギーに影響を与えるからです。
自然は常に変化しています。
この変化の法則を司っているのが「風のエネルギー」。
人の体の中で「風のエネルギー」は
- 体の機能と構造
- 手足の動き
- 言葉
- 精神
- 感覚器官
- 栄養配分
- 組織の結合
- 消化器官の刺激
- 老廃物の排出
などに関わり、コントロールしています。
わたしたちの心身のはたらきの「ほぼ全部!」にあてはまるのです。
言いかえれば、「風のエネルギー」をコントロールできれば、わたしたちの心身は健康にぐっと近づくといえるでしょう。
新型コロナと「風のエネルギー」
風のエネルギーが悪化すると、「感覚器官」も正常にはたらかなくなります。
つまり、視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚が適切に感じられなくなってしまうのです。
新型コロナの後遺症でしられる「味覚障害」「嗅覚障害」も、アーユルヴェーダ的には「風のエネルギーの乱れ」。
あるいは、新型コロナで体調が急激に悪化する…という「急激な悪化」も風のエネルギーがコントルールできない状態になっているあらわれなのだとか。
今回ご紹介したような「風のエネルギー」を鎮静する行動を日ごろからとるとよいでしょう。
インドでは、新型コロナの後遺症にアーユルヴェーダの薬や治療がとりいれられています。
研究結果がでてきたら、ここでもシェアさせていただく予定です。
新型コロナにかぎらず、風邪でもインフルエンザでも、養生が大切。
予防のためにも、どうぞあたたかくしてお過ごしくださいね。