耳をあたためて快眠!
こんにちは!
日中は春の陽気ですが、朝晩はひえこみますね。
寒暖差があるので、自律神経の調子が悪くなり…
「眠れない」などトラブルをかかえている方もいらっしゃるかもしれません。
ところで最近、「耳をあたためるグッズ」がはやっていると聞きました。
「耳たぶ」に温熱効果のあるパッチをはりつけたり、
「耳栓型」の温熱アイテムで耳をあたためたりするようです。
(くわしくはこちらから)
耳をあたためることで、自律神経のバランスをととのえ
快眠やリラックスにつなげるという理屈のようですね。
つまり、自律神経系の不調として考えられる
- 寝つきの悪さ
- イライラ
- 落ちこみ
- 胃腸の不調
などがある方は、耳をあたためるといいかもしれません。
目新しいアイデアのように聞こえるかもしれませんが…
実はインドの伝承医学「アーユルヴェーダ」の世界では、古くから「耳をあたためる」効用が知られてきたのをご存じでしょうか?
今日はアーユルヴェーダの世界から、「耳をあたためる」効用を考えてみましょう。
耳をあたためる大切さ
インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」では、あたためたオイルで耳をマッサージするといいと言われます。
目的は、風のエネルギーである「ヴァータ」を鎮静させるためです。
風のエネルギー「ヴァータ」は、自律神経など神経系とつながりが深く…
ヴァータが増えすぎると、不眠やイライラなどの不調が発生すると考えます。
耳は神経とのつながりが深いので、風のエネルギー「ヴァータ」をケアするのに最適です。
あたためたオイルは、「あたたかい」「重い」性質があり、
風がもつ「冷たい」「軽い」エネルギーを鎮静させ、ととのえてくれます。
春先は、暑くなったり寒くなったりと寒暖差があり、自律神経が乱れやすい季節。
あたためたオイルで耳をケアすることで自律神経にはたらきかけ、不調を緩和したいですね。
アーユルヴェーダ的な「耳のあたため方」
というわけで、巷で人気の「耳をあたためる」提案は賛成です。
冒頭でご紹介したようなグッズを使っていただくのもいいですし、
アーユルヴェーダの知恵を使って、家にあるオイルで耳をあたためるといいでしょう。
まずは、「オイルマッサージ」です。
太白ごま油やオリーブオイルなどを小さな器に入れて、お湯を入れたボールなどに浮かべて「湯せん」してください。
※オリーブオイルは、食用ではなく薬局などに売っている精製されたものがおすすめです。
オイルがあたたまったら、手にとって…
耳たぶはもちろん、耳のつけ根や穴まわりなど耳全体にオイルを塗布して、やさしくマッサージします。
耳たぶや耳の外側をひっぱったり、軽く揉むのもいいですね。
デリケートなエリアなので、「やさしく」お願いします。
そして、あたたかいオイルを綿棒にひたして、耳の穴の中にもオイルを塗布してください。
「耳の中にオイル??」と抵抗を感じる方は、穴のすぐ内側まででもOKです。
あたたかいオイルを綿棒にひたして、耳の中に入れると、意外と気持ちがいいもの。
オイルはしばらくしたら、乾いた布や綿棒でふき取ってください。
日本人は耳のケアが苦手?
以前、インドでアーユルヴェーダのマッサージ方法を習っていたときに、
現地のドクターが「日本人は耳をさわられるのが苦手だから、注意が必要」と話されていました。
アーユルヴェーダの治療では、オイルマッサージをよくおこなうのですが…
耳にオイルを塗ってマッサージしようとすると、日本人は嫌がるということです。
たしかに、オイルで耳全体をマッサージするのは日本では一般的ではありません。
抵抗を感じる人も多いでしょう。
とはいえ、個人的には…インド人は人の耳をわしゃわしゃと遠慮なくマッサージするので、
やり方が問題なのでは?と思ったりもします。
まあ、人にやってもらわなくてもいいので、自分でケアするといいでしょう。
耳をあたためて、心身をすこやかに春をむかえませんか?!