雨季に「パンチャカルマ」がいい!3つの理由

雨

こんにちは!
みなさん、雨はお好きでしょうか?

わたしはあまり好きではないですが、
知人のインド人が「雨季が一番好き!」と言っているのを聞いて、少し印象が変わりました。

なぜ、その人が雨季を愛しているかというと…

「雨季」はすべての植物が芽吹き、成長する季節であるとともに
雨の音を聞いていると心が落ちつくから、という趣旨だったと記憶しています。

たしかに、雨は「恵み」をもたらしますし、
ふだんは外側へと向きがちな意識を内側へと向ける機会になるかもしれません。

ところで、そんな「雨季」がアーユルヴェーダの浄化療法「パンチャカルマ」を受けるのにもっとも適したタイミングなのをご存じでしょうか?

※「パンチャカルマ」って何?という方はこちらから。

わたしたちの心身は気候の影響を強く受けるもの。
今日は、雨の季節に「パンチャカルマ」を受けるといい理由をお話ししましょう。

雨季に「パンチャカルマ」を受けるといい理由

アーユルヴェーダ

アーユルヴェーダのドクターは、浄化療法「パンチャカルマ」にもっとも適した季節は「雨季」だと断言します。

実際、アーユルヴェーダの古典書にも「雨季が一番いい」と記述がありますし、
南インドの人にたずねれば、皆そろって「パンチャカルマは雨季に受けるべきだ!」と言いますね。

つまり、浄化にもっとも適した季節であり、治療の効果をもっとも得られるのが「雨季」なのです。

主な理由は…

  1. エネルギーの不調和を一掃しやすいから
  2. 湿度が高く、デトックスに適しているから
  3. リラックスしやすく、内観に適しているから

の3つ。
それぞれくわしく見ていきましょう。

1. エネルギーの不調和を一掃しやすいから

雨季に「パンチャカルマ」を受けるといい1つめの理由は、
この時期は一般的にエネルギーの不調和がおこりやすいから
です。

実際、梅雨の時期に消化まわりのトラブルが発生したり、
湿気で痛みが悪化したりする方も多いのではないでしょうか。

雨季は特に「ヴァータ」とよばれる風のエネルギーが憎悪しやすく、
「ヴァータ」は痛みをひきおこし、万病のもとになると考えられています。

また、火のエネルギーである「ピッタ」も蓄積されていくので、
下痢や消化不良など消化まわりの不調も発生しやすいです。

つまり、「風」と「火」が体の中でふきあれていて、
今にも「山火事」が広がっていきそうな状態…だとお考えいただくといいでしょう。

そんな不調和になったエネルギーを一か所にまとめて、
排出させるのが「パンチャカルマ」
です。

だから、なまじ「エネルギーが乱れづらいタイミング」よりも
「不調和になっているタイミング」の方が、掃除に適しているといえます。

2. 湿度が高く、デトックスに適しているから

汗

雨季に「パンチャカルマ」を受けるといい2つめの理由は、
雨季の蒸し暑さが、デトックスに適しているから
です。

つまり、湿度が高いので毛穴が開きやすく、汗をかきやすいということ。

汗をかくと、体内の毒素が排出されますし、
毛穴が開いていると、オイルなどにふくまれる薬効を吸収しやすいです。

わたしの知るかぎり、南インドは年中湿度が高くて
毛穴は常に開きっぱなし…のような気もしますが、特に蒸し暑い「雨季」が気候的にちょうどいいのでしょう。

逆にいうと、日本や日本と同じくらい寒い北インドなどで
冬に「パンチャカルマ」を受けるのはあまりよくないと思います。

なぜなら、乾燥している上に汗をかきづらいからです。
日本や北インドの冬は、南インドの「雨季」とちょうど反対の条件の気候になります。

3. リラックスしやすく、内観に適しているから

ヨガと瞑想

雨季に「パンチャカルマ」を受けるといい3つめの理由は、
リラックスしやすく、内観に適しているから
です。

インドの「夏」は強い日差しと熱風と埃っぽさ…と三重苦ですが、
雨が多い雨季はそこまで気温が上がらないですし、熱風や埃を心配する必要もありません。

何より、雨がふっていると「買い物したい」「近くの〇〇に行ってみたい」などの活動的な誘惑が生まれづらく、「休息をとる」にはもってこい!ではないでしょうか。

雨の音が心をおちつけ、外側に向きがちな意識を内側に向けるいい機会になるはずです。

というわけで、今日は雨季に「パンチャカルマ」を受けるといい3つの理由をご紹介しました。

2024年パンチャカルマツアーは、まさに雨季を狙ってくんだスケジュール。
また現地での様子などをレポートしたいと思います。

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