病気で「薬を飲まない」という選択 その2
こんにちは!
今日はkindle本プロジェクトから、わたしが甲状腺の病気「バセドウ病」になり代替医療で寛解した話の続きをしたいと思います。
前回は甲状腺の病気「バセドウ病」と診断されて、薬を飲まない選択をした理由をお話ししました。
理由は薬を飲む「メリットよりデメリットが上まわる」と感じたから。
今回は、その他にわたしが西洋医学の薬を飲まない理由としてあげたい
「わたしが求めるもの」と「薬で解決できること」がマッチしないこと
をもとに、
- 西洋医学と代替医療の違い
- 対処療法の弊害
についてお話ししたいと思います。
引き続き、薬を全面的に否定する内容ではありません。
必要な方もいらっしゃると思います。
一方で、もし薬の服用に迷われていたり、かつてのわたしのように苦しんでいる方にとって、この記事がご参考になればうれしいです。
「西洋医学」と「代替療法」の違い
わたしたちが日本で治療できる「西洋医学」は、基本的に「対処療法」です。
「熱がでる」「咳がとまらない」などの「症状」にアプローチし、症状を緩和する治療法です。
同じ「病名」であれば、基本的にみんな同じ治療法になります。
「まったく同じ」というと語弊がありますが…「こういうケースはこうする」という共通のロジックに沿って治療するという意味での「同じ」です。
治療法が標準化されているので、どの病院で治療を受けても、基本的には同じ流れです。
一方で、代替医療のなかでも「自然療法」の大半は、「症状」だけでなく「症状の原因」に目をむけます。
原因を解消することが治療であり「根本療法」です。
同じ「病名」でも、治療法や服用する薬などは人によって異なります。
なぜなら病気の原因は人によってちがうし、体質により必要とする薬草なども異なるからです。
図にするとこんな感じです↓
「おさえこむ」のは限界がある
西洋医学の薬は、「症状」をおさえてくれます。
たとえば、
- 熱がでたら「解熱剤」で熱をさげる
- 咳がでたら「咳止め薬」で咳をおさえる
確かに症状はおさまるし、それが必要な人もいらっしゃると思います。
しかし、「原因そのもの」にアプローチしていないから、根本的な解決にならないです。
仮に解熱剤で熱はおさまってもまた繰り返したり、別の症状としてあらわれます。
甲状腺の薬も同じような仕組みです。
「バセドウ病」は甲状腺の機能が高まりすぎて、自分の細胞まで攻撃してしまっている状態。
それを正常な機能におさえるための薬を服用するわけですが、現時点の医学ではその調整が難しいようです。
だからこそ「寛解率」は低いし、薬の服用により今度は甲状腺の機能が低下しすぎて「橋本病」という真逆の病気になる人も多いと聞きます。
つまり、ちょうどいい「正常な機能」への調整が難しいということをあらわしていると思います。
そもそもこの「おさえこむ」というアプローチ自体にムリがあると感じています。
わたしたちの「体」や「心」のことで「おさえこむ」ことができるものがあるでしょうか。
親が子どもを「いい子」に育てようとして、「あれをしてはダメ」「こうしなさい」とおさえこんでもうまくいかないです。
いずれ、子どもが耐えきれなくなって爆発するだけでしょう。
ダイエットも同じです。
「食欲」を一時的におさえこめても、必ずあとでリバウンドします。
わたしたちの心や体は外的な力で「おさえこむ」ことを継続できない…それが真理だと思うのです。
対処療法が役にたたない例
「薬」で対処療法をするということは、症状を一時的に「おさえこむ」ことに他ならないと思います。
たとえば、わたしは子ども時代に「湿疹」に悩まされました。
アトピーではないものの、手によく湿疹が出て地味につらかったです。
「ステロイド」薬を使うと、一気に症状がおさまります。
かゆみもなくなるし、肌もつるんとしてキレイになって、一見なおったように見えます。
でも、またしばらくすると湿疹は出てきます。
そのうえ、ステロイドを塗ったことで肌がうすくなり、以前よりもひどい症状となっていきました。
結局「ステロイド」をやめて、食事を変えないと治らなかったのです。
「ステロイド」は一時的なつらさを軽減してくれますが、根本的に湿疹をなおしてくれるものではないとよく理解できました。
摂食障害の薬も同様でした。
10年くらい抗精神薬を服用しましたが、薬への依存度だけが高まるだけで、根本的に食の問題が解決することはありませんでした。
薬で一時的なつらさは軽減できますが、同時にひどい副作用に苦しみました。
結局のところ、根本的な解決(=健康をとりもどすこと)にならないのです。
わたしが求めること
わたしが求めるものは一時的な症状緩和ではなく、根本的な解決です。
症状がおさまることで一瞬楽になるよりも、根本的に健康をとりもどすことの方が何倍も重要だと感じます。
それは、残念ながら西洋医学だけでは得られないのが現実です。
日本の一般的な病院の医師たちは、「患者本人」ではなく「症状」だけを見ているように感じることがあります。
だから症状の緩和のために薬の服用をすすめます。
薬の服用により副作用が出たり別の病気に発展したら、今度は「それをおさえる薬」を処方するだけ。
彼らは痛くもかゆくもありません。
「患者の幸せ」ではなく、「症状をなくすこと」がゴールになっているように感じるのです。
もちろんすべての医者がそうだといえないですが、わたし自身は日本の病院で治療をうけたいとは思えませんでした。
わたしの求めることとミスマッチだからです。
「健康をとりもどしたい」と願うなら、根本的に原因を解消するしかないと思うのです。
西洋医学の優れている点は「数値化」だと思います。
病気としてどれくらい悪いのか、測定して数値化するシステムは代替医療にはないもの。
代替医療で根本的な治癒をめざしながら、西洋医学で検査を受けて状況を確認する、という方法がわたしにとってよい組み合わせになりました。