ヨガのポーズの前に「準備」は必要なのか?
こんにちは!
プラブヨガでは、ヨガのポーズをおこなう前にたくさん「準備」をおこないます。
ヨガのクラスなのに、ヨガのポーズは1つもおこなわず、準備だけをおこなってクラスが終わり…なんてこともあるくらいです。
なぜなら、神経どうしがつながり体の準備がととのわないと、ヨガのポーズをおこなっても効果が得られないばかりか体をいためるリスクがあると考えるからです。
一方、日本で一般的な「ヨガ」は、いきなりヨガのポーズをおこないクラスの間中ずっとポーズをとり続ける…というスタイルが多いように思います。
- ポーズだけおこなうのは間違いなのか?
- 効果がまったく得られないのか?
…というと、わたしはそうでもないと感じます。
なぜなら、人によって「体のコンディション」がことなるからです。
今日は「ヨガのポーズの前に準備は必要なのか?」について考えてみましょう。
一般的なヨガでおこなう「ポーズの前の準備」
冒頭でお話ししたように、日本の多くの「体を動かすヨガ」では、いきなりヨガのポーズから入りクラスの間中ポーズをとり続けるスタイルが主流です。
しかし、こうしたヨガのポーズだけおこなうクラスでも「準備」という概念はあります。
最初に肩慣らし的なポーズをおこなったり、太陽礼拝という一連の流れのポーズを体の「準備」と位置づけているようです。
あるいは、「先におこなうヨガのポーズ」が「後におこなうポーズ」の準備になっているという考え方もあります。
しかし、プラブヨガのように「準備」に独特のメソッドがあり、クラスの大半または全部が「準備」になるくらい重要視されているヨガはない…のではないかと思います。
プラブヨガでの「準備」と準備の必要有無
プラブヨガの「準備」は主に
- 脳と神経をつなぐ
- 神経どうしをつなぐ
- エネルギーの通り道のつまりを解消する
などの目的があり、他のヨガでいう「準備」とは根本的に考え方がことなります。
実際、プラブヨガの「準備」をおこなうことでヨガのポーズの効果を最大化し、ケガを防げると実感しています。
しかし、プラブヨガで必要とする「準備」が必ずしも全員に必要かと言われると、そうでもないと感じるのも事実。
準備を要しないくらい、すでに心身がととのい「準備できている」状態の人もいるかもしれません。
あるいは、内臓や腺(せん)にはたらきかける「ヨガのポーズが必要ない」くらい、健康そのもの!という人もいると思います。
人により心身のコンディションは大きくことなりますから、
一般的なヨガのクラスでヨガのポーズをし続けて効果が得られる人もいると思います。
少なくとも、特定のメソッドだけが正しいとか万人にとって効果があるとはいえないでしょう。
プラブヨガは現代人にあっている
ただ、自分自身やまわりをみていると…
現代では、いきなりヨガのポーズをおこなえる準備ができている人はそれほど多くないように感じます。
現代社会はテクノロジーが発達し、いわゆる「自然のリズムに近いくらし」をしていないことと関係があるかもしれません。
自然のリズム…つまり日の出とともに目をさまし、日中はよく体を動かし、日がくれたら眠りにつく…という生活スタイルの人はほぼいないでしょう。
生き物の心と体は、自然なくらしから遠ざかるほど、陰と陽のエネルギーのバランスをとるのがむずかしくなります。
エネルギーがアンバランスになれば体調不良もでてくるわけで、内臓などに直接はたらきかける「ヨガのポーズ」が役立つはずです。
そして、昔の人と比較すると圧倒的に体を使う機会がへっている現代人は、ヨガのポーズの前にふだん使っていない神経を意識させ脳とつなぐ「準備」が必要だと感じます。
そんなわけで、わたしはプラブヨガのメソッドが現代人にあっているように思いますが、
- 「ポーズの前には●時間の準備が必要」
- 「このやり方でないと、ポーズはできない」
…などとらわれないようにしたいところ。
さらに、しっくりくる準備のやり方に固執しないようにも気をつけたいですね。
わたしたちの心と体は常に変化しているのですから。