転地療法と水療法
こんにちは!
週末はゆっくりできたでしょうか。
わたしは山梨の温泉でのんびりすごしました。
水の流れる音や木々がゆれるざわめきを聞きながら温泉につかり、ぼ~っとしていると、すっかりリフレッシュできました。
定期的に訪れるこの温泉宿。
実は「転地療法」と言って、病気になったときに療養する場所としてすすめられていると知りました。
ふだん住んでいる場所からはなれ、自然ゆたかな環境で療法する「転地療法」でなぜ体調がよくなるのか…
ヨガ的には生命エネルギー「プラーナ」によるものだと説明できます。
そして温泉という「水」のめぐみも重要なポイント。
今日は「転地療法」と「水療法」について考えてみましょう。
「転地療法」はプラーナの補給と循環を促す
「転地療法」は、近代的な医療が発達する以前は当たり前のようにすすめられてきた治療法のようです。
ひと昔前だと、結核の患者さんが空気のいい高原などで静養されていました。
現在でも、転地療法が効果的だと言われる疾患も少なくないようです。
「転地療法」とむずかしく考えなくても…
自然ゆたかな環境でのんびりすごせば、つかれた心が回復し元気になるのを実感されている方も多いでしょう。
なぜ元気になるのか?
ヨガ的な答えは、生命エネルギー「プラーナ」にあるといえます。
わたしたちの生命を維持するエネルギーである「プラーナ」は、きれいな空気や水など自然の恵みからたくさん得られるからです。
ヨガの師プラブジによると、うつ病などメンタル系の疾患がある人はプラーナの量が不足している可能性があるとのこと。
そして、「都会でがんばって呼吸してもプラーナは得られない」とおっしゃっていました。
自然ゆたかな場所で心をほぐすと、生命エネルギーである「プラーナ」が存分に補給され、体全体に循環することでしょう。
「転地療法」と「水療法」
ふだん住んでいる場所をはなれて自然ゆたかな環境ですごす「転地療法」のキーワードとなるのが「水」ではないかと思います。
なぜなら、水はわたしたちの生命を維持する欠かせない存在だからです。
プラーナを補給するのはもちろんのこと、「水があう、あわない」という言葉も存在するくらい重要なファクターが水ではないでしょうか。
子ども時代に、兄と幼なじみの2人がアトピー性皮膚炎に苦しんでいました。
しかし、兄は北海道へ引っ越し、幼なじみは四国の田舎の方で療養したらアトピーがほぼ目立たなくなったのです。
水は皮膚に大きな影響を与える要素。
2人とも場所を変えたことで「水があった」のでしょう。
幼なじみはその後、地元の関西へ戻ってきましたが、療養してからはアトピーが悪化していないそうです。
「水療法」という名の温泉三昧
兄と幼なじみが自然ゆたかな場所で「水があった」ように、場所を変えて「水」が変わると、大きな変化がおとずれるかもしれません。
「医学の祖」とも言われるヒポクラテスは、古代ギリシアで、病気をなおすために湧き水をあびるよう処方したそうです。
湧き水…つまり、温泉ですね。
わたしが山梨で定宿にしている温泉は、源泉の温度が32度~42度なので、加水や加温なく源泉そのもののお風呂に入れます。
また、源泉を飲めるのも魅力の1つ。
滞在する間に飲む水はすべて源泉からくんで飲みます。
源泉で炊かれた「お粥」は絶品。
体の内側と外側から温泉をあびる「水療法」が毎回の楽しみです。
体の中の水が入れ替わる頃には、心も体もスッキリします。
原始的だけど心と体に効果がある「転地療法」と「水療法」…
といっても、その実はただの「温泉三昧」なのですが、定期的にとりいれたいですね。
「温泉に遊びに行く」というと「また~?」と眉をひそめられそうな場面では
まじめな顔をして「転地療法と水療法に行くのだ」と言ってみるといいかもしれません。
ぜひおためしを♪