人はなぜ「中年太り」するのか?
こんにちは!
関東では、昨日と今日、雪が大変だった方も多いでしょうか。
転倒に気をつけていただき、どうぞあたたかくしておすごしください。
さて、最近「やせたい!」とか「ヨガでやせられるのか?」など
「ダイエット」に関するお話をうかがう機会がふえています。
お正月太りの影響なのか…「ダイエット」にたいする気運がもりあがっているのを感じる今日この頃です。
「やせたいのに、やせられない」とおっしゃる方の多くは中高年世代。
理由としてよく聞く「年齢とともに代謝がおちて…」は、本当なのでしょうか?
今日は、「中年太り」の謎にせまりましょう。
中年になっても、代謝は変わらない
かつては、年齢を重ねるほど「代謝」が低下すると考えられていました。
たとえば、20代よりも30代、30代よりも40代の方が代謝が下がるので、
若い頃と同じ量を食べていては太っていく…という考え方ですね。
しかし、最近の研究では、20代から50代まで代謝率が変わらないことが明らかになっています。
くわしくは、こちらから。
つまり、「中年太り」は代謝の低下によるものではないということです。
シニアは、太りやすい?
なお、60歳以降は、1年に0.7%ずつ代謝が下がっていくようです。
つまり、60歳を過ぎたらゆるやかに代謝が下がるので、
これまでと同じ量を食べていたら太っていく可能性がありますね。
ただ、若い頃と同じ量をモリモリ食べられるシニアは少数派ではないでしょうか。
ご高齢になるとともに、自然と食も細くなっていかれるように思います。
「中年太り」の真実
さて、話を「中年太り」に戻しましょう。
「中年になると、代謝が下がるから太る」は、ウソだとわかりました。
とはいえ…
- 中年になって、体重が増えた
- 体重が落ちづらくなった
と感じる方がたくさんいるからこそ「中年太り」という言葉があるはずです。
代謝は若いころと変わらないはずなのに「太る」あるいは「やせづらくなる」のは、なぜなのでしょうか?
答えは、「筋肉量の低下」が主な原因として考えられているようです。
くわしくは、こちらから。
たしかに、学生時代は「体育」の授業がありますし、
若い頃の方が「自分のための時間」をとりやすく、運動習慣が身につきやすいように思います。
中年になると、家庭でも仕事でも責任がふえて、運動をする時間がとりづらくなり、
結果的に筋肉量が減っていくのかもしれません。
筋肉量が減ることで消費カロリーが少なくなる分、太りやすくなるのが「中年太り」の真実といえるでしょうか。
筋肉量の違いで、別人に見える話
最後に、「筋肉量」は「中年太り」にかかわるだけでなく、
ボディラインに影響し、印象を大きく左右する話をシェアさせていただきます。
先日、とある素敵なレストランにお邪魔しました。
レストランのWebサイトには、店主が腕をふるう写真が掲載されていましたが…
それらしき方は見当たりません。
キッチンでは、髭をはやしたおじさんと若いお兄さんが調理をしていて、
いずれも写真の店主さんではないようです。
帰り際にふと、髭のおじさんのお顔立ちが店主と似ていることに気づきました。
「もしや…?」と思って、Webサイトの写真と見くらべたら、たしかにご本人!
おそらく、10~15年くらい前のお写真なのでしょう。
お顔立ちはそれほど変わっていないものの…体型が大きく違うので「別人」のように感じたのでした。
体型の違いは、おそらく「筋肉量」の変化によるもの。
写真の当時よりも、現在は筋肉量が明らかに少なくなり、全体的にシルエットが「小さい」のです。
そして、肩の筋肉が落ちたせいか、少し「巻き肩」になり…
全体的に姿勢が悪く見えました。
大変失礼ながら…実際のご年齢よりも年を重ねているように感じられます。
逆に考えると…
筋肉量を増やして維持すれば、「中年太り」をふせぐだけでなく、見た目の印象も変えられるのではないでしょうか。
「筋肉」…大事ですね。
ご自分のペースで筋肉を維持しつつ、末永くつきあっていきましょう。