ヨガはなぜ「裸足」なのか?
こんにちは!
気温が下がってくると、ヨガをするときに「靴下をはきたい」と思われる方も多いでしょうか。
しかし、たとえ寒かろうと…
ヨガは裸足でおこなうようすすめられます。
そういえば、ヨガの故郷であるインドでは、基本的に「裸足」が多い気がしますね。
「暑い国だからでしょ?」と思われるかもしれませんが、そうでもないのです。
たとえば、ダウンを着るくらい気温が下がっても…
お寺に入るときは「裸足」と決まっています。
なぜ、靴下をはいてはダメなのでしょうか?
今日は、「ヨガで裸足」の理由から、靴下をはかないインド文化について考えてみましょう。
「ヨガは裸足」の実利的な理由
ヨガを裸足でおこなうのは、実利的な理由とスピリチュアルな理由の2つがあります。
まずは、実利的な理由ですが…
- すべらないようにする
- 足で地面をグリップしてバランスをとる
- 足の指をつかう動きがある
などで、目的は主に「安全と快適さ」でしょうか。
靴下をはいてヨガをおこなうと、「すべりやすく、バランスをとりづらい」ので危険です。
さらに、ヨガの動きのなかには、
足の親指を手でつかんだり、足の指と指をくっつけたりする動きもあるので、靴下があるとやりづらいはず。
安全で快適にヨガを楽しむためには、裸足がいいといえるでしょう。
「ヨガは裸足」のスピリチュアルな理由
一方で、裸足でヨガをするのは
- エネルギーをとりいれる
- 不浄さをもちこまない
など、スピリチュアルな理由もあります。
わたしたちの体はエネルギーでできているわけですが、
ヨガは体内のエネルギーを活性化し、循環させる側面もあります。
裸足で地面に直接ふれることで、地のエネルギーを吸収できると考えるのです。
そして、本来のヨガは「ただの体操」ではなく、
神への祈りであり神にささげる行為でもあるので…
不浄な履物(靴下)をぬいで、清潔な状態でおこなうことがすすめられます。
靴下を履いて、汚れた場所を歩いたかもしれませんし、
裏にはゴミやホコリがついている可能性もあるからです。
「はあ?」と思われたでしょうか?
補足として、「インドのお寺は裸足」である理由もご紹介しましょう。
「インドのお寺は裸足」の理由
冒頭でもご紹介したように、インドのお寺は裸足で入ります。
ダウンを着るくらい肌寒くてもです。
なぜなら、どこを歩いたかわからない「履物」は不浄だと考えるからです。
神様に祈りをささげる神聖な場所であるお寺に、不浄な状態で入るのはNG。
お寺に入る前に足を洗う場所があるパターンも、よくみかけるくらいです。
さらに「裸足」だけでなく、衣類はすべて洗濯された清潔な服を着る上に、
お寺に行く前に沐浴をして体をキレイにしなければなりません。
つまり、お寺は「清潔」な状態で行くものといえます。
そして、お寺は「宇宙のエネルギーの中心」であり、浄化の場でもあるので、
裸足でお寺を歩くことは、わたしたちの心身に浄化や活力をもたらすと考えます。
というわけで、「お寺で裸足」の理由は
「ヨガで裸足」のスピリチュアルな理由と同様ですが、「不浄さをもちこまない」が強調されている感じがしますね。
そういえば、日本の禅寺も、座禅や作務の掃除をするときは季節をとわず裸足でした。
インドの文化が関係しているのかもしれません。
さて、話はそれましたが、「ヨガは裸足!」を合言葉に…冬もヨガの練習を楽しみましょう。
もちろん、5本指ソックスもNGですよ。
え?寒い?
大丈夫です、たくさん動いて体をあたためましょう。