ヨガと占星術

ヨガと占星術

こんにちは!
年末まであと少し。これからの季節は「占い」が雑誌でとりあげられることも多いと思います。

「占い」つながりでご紹介したいのがインド独自の占星術。
みなさん、「インド占星術」をご存じでしょうか。

「インド占星術」は、インドの聖典「ヴェーダ」を補足する「ヴェーダーンガ」一部門として知られる知識体系であり、「ジョーティッシュ(光の科学)」ともいわれます。

わたしたちが生まれたときの天体の配置が人生に影響するという考え方で、わたし自身、その精度はとても高いと感じています。

そして、実は「インド占星術」は「ヨガ」と関係が深いのです。

今日は、「インド占星術」についてご紹介しつつ、「ヨガ」との関わりをお話しします。
「運勢に興味がある方」「ヨガと占星術の関係が知りたい方」も、お読みいただけるとうれしいです。
「ヨガ」へのやる気が高まるかもしれません♪

「インド占星術」と「カルマの法則」

惑星

インド占星術は、人が生まれたとき(場所・時間)の天体の配置により、

  • その人の性質
  • 人生で経験する出来事

を予測する知識体系。

インド占星術がユニークなのは、「生まれ変わり」(輪廻転生)の考え方がベースにあることかもしれません。

さらに、「カルマの法則」として「わたしたちが経験することは、過去のおこないによる」と考えます。

カルマとは直訳すると「行為」のこと。
つまり、カルマの法則は「行為の法則」といえます。

たとえば、

  • たくさん勉強すれば、成績が上がる
  • 食事の量を減らしたら、体重が落ちる

のように「行為」と「結果」が結びつくケースも多いです。

一方、「たくさん勉強したのに、受験で失敗する」こともあるでしょう。
わたしたちの行為は、そのまま結果になるのではなく、「運」という不確定な要素をはさんでいると理解できます。

インドの伝統的な価値観では、その「運」過去のカルマ(おこない)によると考えるのです。
つまり、運のよさは過去のよいおこないから、不運は過去のわるいおこないから発生するという考え方です。

ちなみに「過去」は「過去世」もふくむので、とても複雑な法則といえます。

わたしたちの人生と運命改善の「処方」

わたしたちの人生(経験)は、過去のおこないによってつくられると考えるのがインドの伝統的な価値観。

わたしたちは何度も生まれ変わりをしてきている前提なので、おこない(カルマ)の数は膨大です。
そのなかの何が今回の人生として経験されるかは、誰にもわかりません。

時として、とてつもない不運にみまわれることもあるでしょう。
その不運を少しでも軽減するのが「インド占星術」の知恵であり、「処方」とよばれる対処法です。

「処方」がどんなものかというと、たとえば…

  • マントラ(真言)をとなえる
  • 自分の体重と同じ量のココナッツをお寺に寄付する
  • 貧しい人に服や食べ物をあげる

などがあります。
よい「おこない」を通じて、おこるであろう不運を軽減するという考え方ですね。

お寺には巨大な天秤があり、自分の体重分のココナッツをはかれる

「ヨガ」で運命を改善する

さて、ここでようやく体を動かす「ヨガ」の話がでてきます!
実は「ヨガ」は、わたしたちの運命を改善する手段、つまり「処方」でもあるそうです。

インド占星術の専門家でヨギでもあるガネーシャ・ギリさんは著書「インド占星術と運命改善法」のなかで、ヨガは「運命改善に非常に有効な手段のひとつ」と紹介されています。

その仕組みについての解説を一部引用してみましょう。

カルマは「行為」ですので、肉体や意識に蓄積されていくという考え方がインドにはあるのです。

カルマは、特に肉体上では「関節」に溜まり易いとも考えられていますし、同時に意識上では「潜在意識」に蓄積されると考えられています。

また、占星術特有の見方をすると、過去世の自分のおこないは、星からの影響という形で我々の肉体・意識・人生に跳ね返ってきます。

そのため様々な「アーサナ(ポーズ)」をとり、体を隅々まで動かしコントロールして、体中の関節に働きかける「ハタヨーガ」と、瞑目をすることによって意識を内側に向け、潜在意識に働きかけていく「瞑想」は、「カルマの解消」に非常に大きな効果があると言われているのです。

「インド占星術と運命改善法」より引用

とのこと。
文中の「ハタヨーガ」とは、体を動かすヨガのことです。

インド占星術の「処方」として「ヨガ」はメジャーではないので、即効性の高い手段といえないかもしれません。
しかし、長期的にわたしたちの運命を改善してくれる効果があるのではないかと思います。

「ヨガで運命を改善できる」と考えると、ヨガがより楽しくなりませんか?!
占星術やヨガなどインドの知恵を日々の生活にとりいれ、すこやかに今年をおえていきたいですね。

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