「糖質」はよくない?!
こんにちは!
今年は「愛犬の寒さ対策」を理由に、暖房を使いはじめました。
まだ10月だけれど、朝晩に暖房があると、ずいぶんすごしやすくなります。
そして、冷えこむ朝、ホットココアにラギ粉を混ぜたものを飲むと最高です。
ところで、世の中には「甘いもの」を目の敵のようにされる方をおみかけします。
「糖質」は肥満や生活習慣病などにつながるから、ひかえた方がいいという考え方ですね。
なかには、糖質を一切とらないダイエットをされる方もいらっしゃいます。
「糖質」はそんなに悪者なのでしょうか?
今日は、インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」の観点から、糖質について考えてみましょう。
「糖質」は、体がもっとも必要とするもの
インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」では、「糖」は心身にとってもっとも大切なものだと考えられています。
つまり、わたしたちの心と体が機能するには、「甘味」が必要不可欠なのです。
たとえば、プラブヨガの東京クラスでは、クラスの後に「マンゴーミルク」など甘いドリンクをいただくことがあります。
脳が幸せを感じて、幸せホルモンがでると、筋肉の疲労回復や強さをつくるのに役立つからだと伺いました。
そして、甘いものは脂肪の代謝にも役立ちます。
実際、糖がないと脂肪が代謝されないので、ダイエットで「甘いものを食べない!」のは逆効果かもしれません。
とはいえ、「現代人は糖分をとりすぎている」とアーユルヴェーダの先生は指摘されます。
糖分とりすぎの現代社会だからこそ、「糖質制限」のような極端な食事法が人気になるのだとか。
たしかに糖分が少なかったと思われる古代であれば、「糖質制限」なんて考えもしないでしょう。
「糖質制限」をつづけると、どうなるか?
以前、わたしは天然酵母のパン教室で、毎月パンづくりを楽しんでいました。
パン教室の先生は、少しふくよかな方だったのですが、あるとき思いたって「ライ〇ップ」でダイエットをはじめました。
「ライ〇ップ」では筋トレだけでなく、きびしい「糖質制限」が課されます。
お米やパン(パン教室の先生なのに…!)など炭水化物がNGなのはもちろん…
ジャガイモやカボチャ・ニンジンといった根菜も糖質が多いので食べないよう指導されていたそうです。
だから、朝ごはんは「焼き魚とおひたしだけなのよ~」と笑って話されていたのをおぼえています。
先生はとてもストイックな方で、どんどんやせていかれましたが…
ダイエットをはじめて半年たった頃、倒れることになりました。
そして、糖質制限はドクターストップとなったのです。
医者からは、「ダイエットしたいなら、体をこわさずに無理なく続けられる食事法にするように」と指導されたとのこと。
根菜もふくめて半年間も糖質を制限できる人はあまりいないかもしれませんが…
糖質制限は「長く続けられる食事法」でないことはたしかだと思います。
「糖質」とうまくつきあおう
「糖質はよくない」という人は、
- 砂糖の糖
- 根菜の糖
- ご飯の糖
をすべて一緒にして「糖分はダメ」「へらした方がいい」と主張されているように感じることがあります。
しかし、ご飯や根菜の糖分など…ミネラルや食物繊維と一緒になった糖質は、
血糖値を急上昇させることはない上に、脂肪の代謝に役立ちます。
「白砂糖」のように精製され、ミネラルや食物繊維をふくまない「単体の糖」とは、
話が全然ちがうと思うのです。
つまり、ふつうの人が根菜やご飯をへらす必要は特にないように感じます。
一方、根菜やご飯の糖分だとものたりない!という方は、麹でつくられた「甘酒」がおすすめです。
あるいは、ココナッツシュガーやジャガリーなど精製されていない糖質も、とりすぎない分にはいいと思います。
不思議なもので「甘いものを食べるな」と言われるほどに、食べたくなるのが人の心ではないでしょうか。
逆に「どうぞ、どうぞ」と言われると、「そんなには、いりません」と冷静になれるもの。
甘味はわたしたちの心と体が必要とするものですから、無理に遠ざけず、
うまくつきあっていきたいですね。