家も体も、オイルが必要
こんにちは!
わが家は、築25年くらいの借家です。
最近、玄関を開けるたびに「ギギギィー」と変な音がするので…
自転車につかう油をさしたら、音がなくなると同時に開閉しやすくなりました。
油をさすって大切なんですね。
ところで、わたしたちを住宅にたとえると…築何年物になるでしょうか。
はい、年齢=築年数と考えてください。
- 50歳の人は、50年住宅
- 60歳の人は、60年住宅
になります。
「築何十年…」と考えると、体がギシギシきても不思議ではないかもしれません。
そして、25年住宅のドアでさえ油をさす必要があるわけですから…
築25年をこえるであろう我々の体に油が必要ないわけない…!と感じられないでしょうか。
というわけで、今日は「人の体にもオイルが必要」という話をします。
体は「神殿」、オイルは「捧げもの」
冒頭でわたしたちの体を「家」にたとえましたが、わたしたちの体は「神殿」だという考え方もあります。
簡単にご説明すると…
インドの伝統的な価値観では、自分以外の「神」が存在するわけではなく、
自分をふくめて、すべての存在が「神」の一部だと考えます。
そして、「わたし=体」ではないのです。
無限の存在である「わたし」の入れ物が、現在の体。
つまり、体は「神が宿る神殿」であり、わたしたちの一時的な「住み家」だと考えます。
住み家である「神殿」はいつもキレイに掃除して「捧げもの」をする必要があります。
たとえば、キレイに掃除する手段が「ヨガ」かもしれませんし、「食べ物」はわかりやすい捧げものですね。
そして、オイルマッサージとして供する「オイル」も体への捧げものになります。
冒頭でご紹介したように、築何十年かになるわたしたちの「神殿」に油をさして、快適な状態にととのえる必要があるのではないでしょうか。
だって、手入れのされていない築何十年かの家に住みたい人なんて、いないですよね。
オイルは内側でパワフルにはたらく
実際、インドではお祈りの儀式で「オイル」が捧げられることも多いもの。
人は「どうでもいいもの」を捧げたりなんか、しません。
わたしたちの神殿である「体」に「オイル」が必要不可欠だからこそ、捧げるのでしょう。
一方、日本では「オイル美容」として、お肌の乾燥やトラブル対策にオイルを用いる印象がありますが…
本質的には、オイルという油性の触媒をとおして、
- オイルにふくまれる「有効成分」を体の内側に吸収させる
- 体の内側の「毒素」を浮き上がらせ、排出する
といった目的の方が重要かつパワフルだと感じます。
オイルはお肌の表面にとどまり、うるおいや輝きを与えるだけのものではないといえるでしょう。
皮膚は最大の臓器
ところで、顔にはしっかりと「高級オイル」をぬるのに…
体は放置したり後回しにしたりしていないでしょうか。
皮膚は最大の臓器と言われます。
そして、皮膚の中で顔が重要とか、体はどうでもいいといった優先順位はありません。
ぜひ顔と体を区別せず、オイルをとりいれていただければと思いますし…
- 頭皮
- 足の裏
- 耳の内側
- デリケートゾーン
など忘れがちなエリアにも、目を向けてくださいね。
オイルマッサージの「やり方」は重要でない
インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」の古典書には、オイルマッサージの重要性や効果などが解説される一方、「どうやってやるか」について詳しい記載をみかけません。
「図解!オイルマッサージ法 完全版」みたいな書物はないのですね。
なぜなら、マッサージのやり方よりも、オイルをしみこませる方が重要だからだと聞きます。
どこにどれくらい圧をかけて、指をどう使って…といった「手技」よりも
手のひらをつかってオイルを肌にしみこませることが大切だと考えるのです。
とはいえ、日本人はマッサージの「気持ちよさ」にお金を払うので、
日本のアーユルヴェーダサロンのオイルマッサージはものすごく気持ちよくできています。
一方、本場インドのアーユルヴェーダのマッサージは、まあ気持ちはいいですが…
日本のサロンに比べると手技が「雑」といわざるをえません。
顔をゴシゴシと強い力でマッサージされて、悲鳴がでるくらいでしょうか。
それでも効果は抜群なわけで、オイルがもつパワーを実感させられます。
だから、自宅でセルフマッサージをする分には「オイルを塗布できればOK」と気楽に考えていいでしょう。
太白ゴマ油やオリーブオイルなど身近なオイルをあたためてお使いください。
というわけで、今日は「人の体にもオイルが必要」という話をしました。
築何十年かになるわたしたちの体に油をさして、「ギシギシ」を解消していきましょう。
美しく快適な神殿に住みたいですね。