オイルマッサージに最適な時間は20分?!
こんにちは!
インドで生まれたヨガは、「オイル」とご縁があるのをご存じでしょうか。
「プラブヨガ」では、体の痛みや疲労回復に「オイルを体にぬる」セルフケアがすすめられたりします。
特に冬は動く機会がへり体の内側がとどこおりがちなので、オイルでマッサージするとスッキリすることでしょう。
しかし、「オイルマッサージってどれくらいやればいいの…?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
今日はインドの伝承医学「アーユルヴェーダ」の観点で、オイルが体にしみこみ消化される時間をご紹介し「オイルマッサージに最適な時間」を考えます。
日ごろからオイルでセルフケアされている方も、オイルを使ってみたいと思われる方も、ご参考になれば幸いです。
オイルが体全体にしみこむ時間は約20分
インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」では、皮膚にオイルをぬりこんでから内側にしみこむまで約20分かかると考えます。
具体的に皮膚からしみこんでいく時間は以下です。
・皮膚の表面:65秒
・皮膚:133秒
・血液:160秒
・筋肉:190秒
・脂肪:224秒
・骨:240秒
・骨髄:285秒
オイルをぬると、最初は皮膚の表面で吸収されます。
やがて皮膚全体に広がり、血液や筋肉、脂肪、骨、骨髄までいきわたるまで計1,057秒(約18分)かかると考えるのです。
厳密には、皮膚からオイルが吸収されるのではなく、オイルの有効成分がわたしたちの体に必要な形に変換されて、各部位で消化されます。
つまり、およそ「20分」くらい時間をかけてオイルマッサージすると体全体にオイルの有効成分がいきわたるでしょう。
「オイルの消化時間」は状況によりことなる
ただし、オイルの有効成分を「消化」する時間は
- もともとの体質
- 体調
- 体の部位
- オイルの種類
により異なります。
もともと消化がつよい人も弱い人もいます。
そして、オイルの有効成分を必要とする部位や消化能力の高い場所では消化がはやいです。
また、100%ピュアな「ゴマ油」「オリーブオイル」などのオイルよりも、薬草の成分がふくまれる「薬草オイル」の方が一般的に消化されやすいと考えられています。
なぜなら薬草オイルは、わたしたちの体にとって「消化しやすい」ようにつくられているからです。
オイルマッサージに最適な時間
というわけで、状況により必ずしも「20分」が正解ともいえないのがなやましいところですが…
「20分」を1つの目安にしつつ、体の感覚にしたがってセルフケアしていただくのがいいと思います。
オイルが消化されているとき、感覚的には「しみこみがはやい」と感じるでしょう。
一方、オイルをぬっても「肌から入っていく感じがしない」ときは、消化されていない可能性があります。
いい塩梅がむずかしいですが、楽しみながらバランスをみつけていただければ幸いです。
冷えるこの季節、寒さで縮こまった体をあたたかいオイルでほぐしていきましょう。