アーユルヴェーダ的「ストレスとのつきあい方」

ストレス

こんにちは!
忙しい師走。あわただしいなかで「ストレス」を感じていませんか?

今日はkindle本企画(バックナンバーはこちら)から、「ストレスとのつきあい方」を考えたいと思います。

前回、インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」の考え方で、「ストレス」が甲状腺の病気「バセドウ病」のきっかけになるとご紹介しました。
記事を読まれて「ストレス」を怖い…と感じた方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、アーユルヴェーダのドクターは、「ストレス」過度に恐れる必要はないと言います。
なぜなら、誰でも生きていれば

  • 「ストレス」を受けるもので、
  • さけられないし、
  • 対処すれば大丈夫!

というのがドクターの見解だからです。

今日は、アーユルヴェーダのドクターにうかがった「ストレスとのつき合い方」をテーマに、

  • 変化は自分の心から
  • ストレスに「気づく」方法
  • ストレスを「減らす」方法
  • ストレスを「利用する」方法

についてお話しします。

「ストレス、たまっているなあ…」という方も、「ストレス?まったく感じません!」という方も、ご参考にしていただけるとうれしいです。

変化は自分の心から

「ストレス」がきっかけで、甲状腺の病気「バセドウ病」になったと知ったわたしは、まずは「ストレスをとりのぞこう!」と考えました。
特に思い当たる「ストレス」はなかったけれど、もっとも心当たりがあるのは、当時の多忙な「仕事」

「仕事をやめた方がいいのか?」とドクターに相談すると、答えはノー
なぜなら、ストレスは外側の要素(仕事)よりも、内側「心のあり方」によることが多いからです。

「心のあり方」「物事のとらえ方」が変化しないと、外側の「仕事」を変えても、また同じストレスを感じます。
逆に心のあり方、とらえ方が変われば、外側の世界も変わって見える(=ストレスではなくなる)というのがドクターの考え方です。

つまり、ストレス悪者あつかいして取りのぞくのではなく、自分の心を変える方が先ということです。

ストレスに「気づく」方法

わたしの場合は、「ストレスを感じない」「認められない」状態から、自覚できるようになることが第一歩だと教えてもらいました。

「今日受けたストレスは、今日気づいて解消する」、つまり「感情をきちんと消化」できれば、ストレスで病気になることはないからです。

そのために有効な手法の1つが「瞑想」です。
ドクターから教えてもらった「瞑想」を朝晩おこなうことで、ストレスへの感受性を高められたと感じています。

瞑想が苦手な方は、自分の感情をノートに書くのもいいでしょう。
1日をふりかえり、その日の感情に気づいてリリースすることが大切なのだそうです。

ストレスを「減らす」方法

ドクターから「瞑想」以外にアドバイスいただいたことは、

「一度にたくさんの作業を並行しない」ことです。

たくさんのことに手を出すのはいいけれど、何かおこなうときは1つに集中するように…と言われました。
「何か作業しながら、別の何かもする」…いわゆる「マルチタスク」は、わたしたちの脳に大きな負荷をかけるそう。

「ストレス」として自覚しにくいけれど、確かにわたしたちを消耗させるのだとか。
このような負荷をさけると、「ストレスを減らす」ことにつながります。

そういえば、以前記事にしたスマナサーラ長老のお話のなかでも、
「何かをしながら別の何かを考える」ことが「忙しい」という気持ちを引き起こすと指摘されていました。

「忙しさ」は「マルチタスク」による錯覚だというのです。

欲張っていろんなことを一気にやろうとするよりも、何か1つにしっかり向き合う方が、効率という観点でも得るものが大きいのだと気づかされますね。

マルチタスク

ストレスを「利用する」方法

「アーユルヴェーダ」にかかわらず、最近の研究でも「ストレス」とらえ方により、害にも薬にもなるといわれているようです。

「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」によると、
ストレスが健康に悪いと思っている人の方が、そうでない人よりも、死亡リスクが43%高まるという研究結果があるのだとか。

つまり、「ストレスは害」と思うとそのようにはたらくし、「ストレスは役立つ」と考えるとそういう一面も引き出せるということです。

この本は、ストレスがわたしたちにとって役立つ側面に焦点をあてて研究結果を紹介してくれています。
たとえば、ストレスは

体の回復力

・集中力

・人と人の結びつき

・個人の価値観

「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」より引用

を高める効果があると実証されているのだとか。

やみくもにストレスを怖がるのではなく、うまくつきあう
ストレスが「役立つ側面」に目を向け、利用していきたいですね。

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