「バセドウ病」の治療に「アーユルヴェーダ」を選んだ理由
こんにちは!
今日はkindle本プロジェクトから、わたしが甲状腺の病気「バセドウ病」になり、代替医療のなかから「アーユルヴェーダ」を選んだ理由を中心にお話ししたいと思います。
「アーユルヴェーダ」とは、インドで古くから伝わる伝承医学。
- 「あの、頭にオイルたらすやつでしょ?」
- 「ただのリラクゼーションじゃないの~?」
と思われる方も多いと思います。
もちろん頭にオイルもたらすし、リラクゼーションにもなりますが、
実は病気の「治療」という側面もあるのが「アーユルヴェーダ」。
今日は病気を根本的に改善する「自然療法」をいくつかご紹介しながら、そのなかで
- 「アーユルヴェーダ」を選んだ理由
- 治らなかったらどうするつもりだったか
をお話しします。
引き続き、何かご不調があったり、薬の服用などで苦しんでいる方のご参考になればうれしいです。
Contents
他の治療法と、「アーユルヴェーダ」を選んだ理由
前回ご紹介したように、
- 西洋医学は「症状」にアプローチする「対処療法」
- 症状の「原因」から根本的に改善するアプローチが「自然療法」
の考え方です。
医学的に体系だてられた「自然療法」だけでも、
・アーユルヴェーダ
・中国医学(漢方)
・ユナニ医学
・ホメオパシー
・ナチュロパシー
など、さまざま。
それぞれの論理で根本的なアプローチをおこない、健康に導きます。
これらの「自然療法」を全部調べて比較したかというと、答えはNOです。
わたしが「バセドウ病」の治療法として検討したのは
- アーユルヴェーダ
- マクロビオティック
- エドガー・ケイシー療法
の3択。
「なにそれ?」という感じかもしれませんが、いずれも以前からご縁があり確かな効果を感じていた手法です。
そのなかで「アーユルヴェーダ」を選んだのは以下の3点から。
- 実績
- 論理が明確
- 結果が出るはやさ
それぞれ詳しくみていきましょう。
「アーユルヴェーダ」を選んだ理由:(1.実績)
「アーユルヴェーダ」を選んだ理由は、
- 「バセドウ病」で寛解しているケースが豊富
- 他の疾患にも「アーユルヴェーダ」が効果的だった
という「実績」からです。
甲状腺の病気で治療が必要な人は日本で約240万人ほどいると以前ご紹介しましたが、インドでも「バセドウ病」はありふれた病気。
インドの医療事情についてはまた別の記事でご紹介しますが、「アーユルヴェーダ」で治療する人もめずらしくないのです。
治療をおこなう「アーユルヴェーダ」のドクターは事例を豊富にもっています。
もう1つは、わたし自身が過去に体感した「アーユルヴェーダ」の効果から。
わたしは2015年に、インドのプネという場所で「アーユルヴェーダ」の治療を10日間うけた経験があります。
その当時、胸いっぱいに「湿疹」が広がってしまい、1年ほどその状態が続いていました。
ところが、たった10日間の治療で、文字どおり魔法のように治ってしまったのです。
それ以来「湿疹」はできていません。
そんなわけで、「アーユルヴェーダ」が病気の治療に効果的だと知っていた…という背景があります。
「アーユルヴェーダ」を選んだ理由:(2.論理が明確)
わたしは病気になったら、ただ治すだけではなく、その「原因」と「治るプロセス」を理解したいと感じています。
「原因」や「治るプロセス」を理解できると、再発しないよう手立てをとれるし、仮に再発しても治しやすいと思うからです。
つまり「再現性がある治療」をもとめています。
「たまたま治った」ではなく、「こうすれば治る」という論理がしっかりしていると安心です。
検討した治療法のなかで、「エドガー・ケイシー療法」という面白い手法があります。
「エドガー・ケイシー療法」とは、エドガー・ケイシーというある種のサイキックな能力をもつアメリカ人の方が、催眠をとおして人類の叡智ともいえる有益な情報を受けとり、人々の健康や精神上の悩みに解決をもたらした療法のこと。
すでにケイシーは亡くなっていますが、内容に普遍性があるため、今なお不調の改善や病気の治療などに役立てられています。
そのなかで、多分この本だったと思うのですが、「バセドウ病」の治療も紹介されていました。
たしか「アトミダイン」という薬品を使う治療法で、治療期間も数週間ほど。
とても興味深くて、「試してみたい」という欲求がむくむくとわいてきました。
ただ、「なぜ治るのか?」は誰にもわかりません。
魅力的ではあるけれど、やはり病気の「原因」や「治るプロセス」を理解したいという思いが強かったので、この治療法はためしませんでした。
「アーユルヴェーダ」を選んだ理由:(3.結果が出るはやさ)
3つめの理由は「結果が出るはやさ」。
「アーユルヴェーダ」の治療は、比較的変化がはやいと感じています。
もう1つ治療法として考えたのが「マクロビオティック」の食事療法でしたが、結果が出るまでの時間という観点からメインの治療法にはしませんでした。
「マクロビオティック」とは、世界が「陰」と「陽」の2つのエネルギーが成り立ち、そのバランスを調和させることで健康につながるという考え方。
明治時代に医師の石塚左玄が提唱し、桜沢如一が世界に広めた食養法です。
マクロビオティックの食事療法は「原因」も「治るプロセス」もロジックが明確です。
実績もあるし、治療に再現性があるといえるでしょう。
日々の食事に気をつけるだけなので、生活面や経済的な面でも負担が少ないです。
ただし、食事療法のデメリットは、「時間がかかる」こと。
食養の先生からも「(バセドウ病は)食事療法で十分なおるけれど、数年はみてほしい」と言われました。
わたしはせっかちです。
「すぐに結果がほしい」と思ってしまいます。
そういう考え方が病気をつくる…というのも、後々わかってくるのですが、果報を「のんびり待てない」のは昔から。
胸の「湿疹」に「アーユルヴェーダ」が効果を発揮した体験から、今回もより積極的な治療をしてドラスティックな変化がほしいと感じました。
治らなかったらどうするつもりだったか?
そんなわけで「アーユルヴェーダ」を治療法として選んだわけですが、「絶対なおる」という確信があったわけではありません。
でも、「今より悪くなることはないだろう」という程度の信頼はありました。
うまく病気が治らなかったとしても、
- 「ここまでは改善する」
- 「この先は難しい」
などの知見が得られたらいいと思っていました。
わたしの場合はたまたま「アーユルヴェーダ」とご縁がありましたが、「アーユルヴェーダ」以外の自然療法でもいいと思います。
状況にもよりますが、西洋医学の薬を服用したり、手術したり…というのは自然療法の後でもいいわけです。
どうにもならないときの最終手段として残しておけばいいのではないでしょうか。
今日の話はここまで。
次回は、「インドの医療事情」についてご紹介したいと思います。
どうぞお楽しみに!