「アシュタンガヨガ」で得られたものと失ったもの

こんにちは!
わたしは、2021年にプラブヨガに出会う前に、「アシュタンガヨガ」というヨガを8年続けてきました。

プラブヨガに出会ってから、「ヨガ」の概念がくつがえされるくらい衝撃を受けましたが…
「アシュタンガヨガ」も大好きなヨガで、たくさん得られたものがあります。

しかし、失ったものがあるのも事実。
今日は「アシュタンガヨガ」で得られたものと失ったものについてお話しします。

「アシュタンガヨガ」って?

アシュタンガヨガ

「アシュタンガヨガ(アシュタンガ・ヴィンヤサヨガ)」は、決められたポーズの順番にしたがい、
毎日、同じポーズを練習していくヨガで、比較的よく動きます。

年齢や性別など個人の属性に関わらず、
誰でも同じポーズから習い、1つのポーズができるようになったら次のポーズへ進む…という仕組みです。

「動く瞑想」とも言われるヨガで、ポーズに意識を向けることで、ゾーンに入っていく感覚とでもいいましょうか…
たしかに瞑想的な練習になる(こともある)ヨガでした。

「アシュタンガヨガ」で得られたもの

得られたもの

「アシュタンガヨガ」を毎日練習することで得られたものは、

  • 毎日得られる、練習後の達成感
  • ヨガをする習慣
  • 継続できるという自信
  • ある程度の柔軟性と筋力
  • 素晴らしい先生や仲間との出会い
  • ヨガから派生して得られた知識

などです。

「アシュタンガヨガ」の練習は動きが多い分、汗がよく出るので、毎日スッキリする感じや達成感を味わえます。

また、毎日(週5~6日)の練習をサポートする仕組み(マイソールクラス)が整っているため、
早起きして朝ヨガをするのが習慣となりました。

練習を続けることでささやかな自信につながり、柔軟性や筋力も高まりましたね。

そして、マイソールクラスで素晴らしい先生や仲間と出会い、早朝のすがすがしい時間と空間を共有できた経験はとても幸せだったと今でも感じています。

さらに、アシュタンガヨガから派生して、アーユルヴェーダやヴェーダーンタ、インド占星術などさまざまな分野の知識にふれられたこともラッキーとしかいいようがありません。

「アシュタンガヨガ」で失ったもの

失ったもの

逆に、「アシュタンガヨガ」を8年間つづけることで失ったもの(失っていたもの)としては、

  • お酒を飲む習慣
  • 夜ふかし癖
  • 心の平安
  • 健康な腰(坐骨神経)

などです。

個人差があるという前提のもとですが…
大酒飲みだったわたしが、どんどんお酒が入らない体質になっていき、最後の方はグラス1杯で酔っぱらうようになりました。

今ではお酒はまったく飲みません(飲めません)。

そして、朝起きて練習したいから夜はさっさと寝るようになりました。
人づきあいは悪くなったと思いますが、いずれも健康的な習慣ですね!

「アシュタンガヨガ」のネガティブな側面

ネガティブ

アシュタンガヨガで「失ったもの」は、「飲酒の習慣」や「夜ふかし癖」など結果的にポジティブなものもありますが、

  • 心の平安
  • 健康な腰(坐骨神経)

などネガティブな側面があったのも事実です。

8年間のアシュタンガヨガ生活のなかで、心の平安を失いモヤモヤしていた時期もわりと長かったと感じています。

身体能力が高くない、むしろ運動音痴のわたしは、まわりの多くの人ができることが全然できない…!
正直なところ、劣等感を感じていました。

本来「ポーズの完成度や進み具合は気にしなくていい」し、そのように指導されるのですが、
「気にしない!」と自分に言いきかせても、こういう劣等感って自然とわきあがるものなんですよね。

そして、劣等感以外にも、ホルモンバランスに影響するのか…イライラする機会もふえました。
家族から「ヨガをする前はおだやかだったのに…」と言われハッとすることも。

最後の方は、心だけでなく体にも影響がおよび、坐骨神経痛が慢性的になったのでした。

誤解のないように…たしかに「アシュタンガヨガ」が原因のケガ(故障)ですが、
指導してくださった先生やヨガ自体に問題があるのではなく、わたしの体の構造がアシュタンガヨガのシークエンス(動き)に合っていなかったと感じています。

「アシュタンガヨガ」で坐骨神経痛になった理由

坐骨神経痛

「アシュタンガヨガ」は、あるポーズができたら次のポーズに進むというシステムなので、できないポーズがあると、そこまでのポーズを毎日やり続けるということになります。

プラブヨガに出会って気づきましたが、わたしは前屈があまりできない体の構造なのです。

「アシュタンガヨガ」の初心者向けのシリーズである「プライマリーシリーズ」にふくまれる深い前屈のポーズ(スプタクルマーサナ)は8年かけても、できるようになりませんでした。

プライマリーの次のシリーズ(セカンドシリーズ)は後屈が中心なのですが、そこには進めなかったわけです。

そうなると、深い前屈がたくさんふくまれるプライマリーシリーズを毎日練習することになります。
体の構造的に「できない」ものを繰り返し行ったことで、坐骨神経を傷めてしまったのでしょう。

①「前屈があまりできない」体の構造

②「前屈のポーズができるようにならない」

③「前屈をやり続ける」

④負担が大きくなり、体を傷める

という流れです。

まわりを見ると、初心者向けのプライマリーシリーズは、数年でできるようになり次のシリーズに進む人が多かったように思います。

わたしと同じように①の前屈があまりできない体の構造でも、柔軟性や体型によるものでカバーできたりするので、上記の②~④の道はたどらなくてすむ人の方が多いでしょう。

ちなみにプラブヨガに出会い、師であるプラブジから前屈を禁止され、後屈を中心に練習をつづけたら…
3ヶ月で坐骨神経痛はなくなりました。
(詳しくはこちらから)

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というわけで、得たものも失ったものもありますが、全体的にみると楽しいアシュタンガヨガ生活でした!

毎朝ヨガをする習慣ができているので、現在もヨガの練習が苦になりません。
そういう意味で、アシュタンガヨガと出会えたことに心から感謝しています。

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