今日は「ギーター・ジャヤンティ」!
こんにちは!
今日は「ギーター・ジャヤンティ」といって、インドの聖典「バガヴァッドギーター」が生まれた日です。
「バガヴァッドギーター」とは、一族間の戦争を前に悲しみにくれて戦場で座りこむ主人公アルジュナにたいし、クリシュナ神が説いた「真理に関する教え」です。
クリシュナ神といえば、こちらで恋人とイチャイチャ…
いえ!仲睦まじくすごされている様子をご紹介した神様ですね。
原文のサンスクリット語だと小冊子程度のボリュームですが、
真理に関する教えがぎゅぎゅっと凝縮されています。
勉強するたびに理解が深まり、新しい発見があるので、
同じシュローカ(詩句)を何度も読むのがおもしろいです。
しかも、実在したと言われる「クリシュナ神」の言葉をそのまま読めるなんて、なんと贅沢なことでしょうか。
今日は「ギーター・ジャヤンティ」(ギーター生誕祭)にちなんで、バガヴァッドギーターについてお話ししましょう。
バガヴァッドギーターの教えは「一言」
クリシュナ神の教えはとてもシンプルで、「一言」につきます。
その一言とは、サンスクリット語で「タットヴァマシ」です。
単語ごとに区切ると「タット(それ)・トヴァン(あなた)・アシ(です)」で、
訳すと「あなたは、それです」となります。
「はあ?」と思われることでしょう。
仏教用語で「梵我一如(ぼんがいちにょ)」を意味する言葉なのですが、
「あなたは、それです」と言われてもピンときません。
実際、文武両道で人々から尊敬を集める主人公アルジュナであっても、その「一言」では理解できませんでした。
- 「それってどういうこと?」
- 「こういう場合はどうなの?」
…とアルジュナが質問をなげかけるのにたいし、
クリシュナ神が丁寧に回答する様子をおさめたのが「バガヴァッドギーター」なのです。
クリシュナ神は、アルジュナの質問にこたえつつ…
時代や地域を問わず全人類に役立つ話を説かれました。
バガヴァッドギーターは「論理」がすごい
クリシュナ神が主人公アルジュナに教えをとく様子は、最近はやりの「論破」に近いかもしれません。
ふわふわしたスピリチュアル感はなくて…(笑)
「論理」でもって「あなたは問題をとりちがえている」と諭していく感じでしょうか。
クリシュナ神の「説明力」がすさまじくて、震えます。
ビジネスパーソンも「論破」好きの方も引きこまれると思いますし、
実際クリシュナ神が展開する論理に「なるほど~!」と舌をまかれることでしょう。
バガヴァッドギーターに出会える幸せ
どんな形であれ、バガヴァッドギーターに出会えた方は幸運だと思います。
ギーターの教えについて理解を深めると、人生の基盤となり、よりよく生きられるでしょう。
そして、変なことを言うようですが…
今回の人生で「バガヴァッドギーター」に出会えた方は、前世のどこかでギーターにふれた経験があるのかもしれません。
なぜなら、クリシュナ神がそのように名言されているからです。
ギーターを完全に理解できなくても、勉強をつづけていると…
来世でもまたギーターにめぐりあえるように采配してくださるとおっしゃっています。
前世からギーターの学びをつづけてきた…と考えると、
なんだか感慨深くならないでしょうか。
今日はギータージャヤンティ(ギーター生誕祭)!
「バガヴァッドギーター」に関する動画リンクをいくつか貼っていますので、よかったら、ギーターの世界にふれてみてください。