「地味なヨガ」を楽しむ方法
こんにちは!
プラブヨガをはじめて体験された方から…
「なんとも地味な動きですね」というご感想をうかがうことが、わりとよくあります。
わかります、わかりますよ~!みなさんの言いたいことは。
人は、ダイナミックに大きく動いた方が「達成感」がえられるもの。
動きが小さくて地味だと「達成感」が少ない分、ものたりなく感じるかもしれません。
しかし、地味だから効果がないかというと、そんなことはないです。
少なくともプラブヨガは、しっかり体と心にはたらきかけてくれるメソッド。
終わってすぐに「スッキリする」感じを味わえる場合もありますし、
しばらくしてから「やってよかった!」となるケースもあるでしょうか。
「地味な動き」の問題はというと…
- 達成感が少ない
- 1人で練習をつづけるのに難がある
といったあたりかもしれませんね。
今日は、「地味な動きを楽しむ方法」を考えてみましょう。
「微細な変化」をシャットアウトしない
わたしたちは、「達成感」と「効果」をごちゃまぜにしがちではないでしょうか。
たとえば、達成感があると、それだけで効果があったような気分になります。
一方、達成感がないと「効果もないにちがいない」と感覚を閉ざしてしまったりします。
感覚を閉ざさなければ、変化を感じられるかもしれないのに、
自分でシャットアウトしてしまうのです。
以前、インドで「ヨーガセラピー」という治療のためのヨガのセッションを受けたことがあります。
ヨーガセラピーは、プラブヨガ以上に地味で繊細な動きが多いもの。
当時のわたしには退屈でしかなく…
セッションの間中、あくびをかみころす始末で、二度とやるまいと決意したのでした。
一緒にセッションを受けたインド人の女性も「つまらない」とこぼしていましたが…
アーユルヴェーダのドクターの指示により、彼女はセラピーを続けることになりました。
その後、数ヵ月たってから、彼女がヨーガセラピーのおかげですっかり回復したと聞いたのです。
わたしもその彼女も、セッションを受けた当時は何の効果を感じませんでしたが、
それは「感覚を閉ざしていた」のかもしれないと感じました。
動きが地味 → 退屈 → こんなんで、効果があるわけない
と決めつけて、効果を感じとろうしなかったのです。
動きが地味で退屈でも…「受けとろうとする心」があれば、体のなかの微細な変化を感じられたかもしれません。
体のなかでおこる変化は、自分で放棄さえしなければ、誰でも感じられるはずだからです。
「微細な変化」を楽しむ方法
微細な変化を感じるには「内観」するのがいいと思います。
たとえば、楽な姿勢で座ったり、あおむけになったりした状態で「体の内側」を観察するのです。
動きをおこなう前と後で、どんな変化があるか見くらべてみましょう。
体の内側の「かたさ」や「違和感」、「エネルギーが流れる感じ」など何でもかまいません。
「歩きやすさ」や「座りやすさ」など動作をしたときの感触をあじわうのもおすすめです。
意識してみると、感覚が「全然ちがう!」ことに気づかれるのではないでしょうか。
小さな変化でも感じとれれば、ラッキー。
楽しさが倍増していくはずです。
音の力を借りる
さて、そんな「微細な変化」を楽しむこと自体が「地味」だから、1人では続けられない…
と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときは、
- 強制力
- 仲間
- 音楽
などが助けになるでしょう。
たとえば、クラスに参加するなど「強制力」がはたらく仕組みを利用すると、つづけやすいです。
クラスに通う頻度をふやしたり、オンラインクラスなどを利用するのもいいでしょう。
ヨガ仲間がいらっしゃる方は、一緒に練習したり変化を報告しあったりしてモチベーションを高めるのもおすすめです。
クラスもヨガ仲間もむずかしい…という方は、
自宅でヨガを練習するときに「音楽」をとりいれてはいかがでしょうか。
インドの音楽に抵抗がなければ、バジャンとよばれる音楽をかけてみてください。
バジャンは神にささげる音楽であり、場のエネルギーを調整してくれる効果があります。
個人的には、後ろ向きになりがちな心が前を向くようにサポートしてくれるように感じるでしょうか。
- 地味な動きが面倒くさい…
- こんな地味な動きで効果があるのか?
などと感じたときには、バジャンを大音量で流してみてください♪
いずれにせよ、何らか「楽しみ」をみつけると、つづけるのが楽になるはずです。
自分にあった「楽しみ」をぜひみつけてくださいね。