北欧・東洋のサウナと発汗効果
こんにちは!
最近はサウナが流行していて、サウナ専門のおしゃれな施設もあると聞きます。
サウナの入り方や気持ちよく入るための作法などを解説するメディアも多いですね。
サウナで汗をかくとスッキリします。
サウナはちょっと苦手…という方も、お風呂で汗をかいてスッキリされたご経験はあるでしょう。
今日は、北欧と東洋のサウナの違いをご紹介しつつ、インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」的な観点から汗をかいてスッキリする仕組みをお話ししたいと思います。
気温が上がり、汗ばむこの季節。
ぜひ「アーユルヴェーダ」の知恵をとりいれて、冬の間にたまった老廃物をデトックスしていただければと思います。
北欧と東洋のサウナの違い
日本のサウナは北欧式のスタイルが多いですが、
インドをふくめ東洋でも、古くから病気の治療や健康法にサウナがもちいられてきました。
北欧と東洋のサウナの違いは…
- 北欧のサウナは全身を発汗させる
- 東洋のサウナは首から下だけ発汗させる
点にあると思います。
頭は神経が集中しデリケートなエリアなので、あたためるのに適さないと考えるのが東洋流。
実際、インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」で使われるサウナは、首から下だけスッポリ入るドーム型が多いです。
イラストの用に遠赤外線で発汗させるケースもありますが、インドではドームの下に水がとおる管があって、薬草の蒸気であたためるのが主流です。
韓国の「よもぎ蒸し」も、よもぎなど薬草の入った水を足元でわかして、首から下までスッポリ覆ったマントに蒸気を満たして発汗させる方法ですね。
わたし自身の体感としては、頭まであたためる北欧式のサウナだとのぼせますが、首から下だけの東洋式サウナだとより快適に汗を流せる印象があります。
アーユルヴェーダのサウナの発汗効果
インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」のトリートメントでは、「オイルマッサージ」をした後に発汗する方法が一般的です。
オイルマッサージの後に発汗すると何がいいかというと…
オイルを肌に塗布してマッサージすることで体の内側にこびりついた汚れを柔らかくし、汗をかくことで柔らかくなった汚れを排出できるのです。
ゆえに、ただ発汗するだけでなく、事前にオイルを塗布したりマッサージできるとより効果的といえるでしょう。
汗をかくと、全身の「管」がひらく
アーユルヴェーダのトリートメントで、オイルを塗布した後に発汗させるのは、老廃物の除去だけが目的ではありません。
メインの目的は「全身のスロータスを開かせること」にあります。
スロータスとは、サンスクリット語で「流れ」や「管」を意味する言葉。
- 血管やリンパ管など目に見える体の「管」から
- 目に見えないエネルギーが流れる「管」まで
全身のすべての「管」を意味します。
そしてアーユルヴェーダでは、老廃物が体の「管」にたまることで体調不良や病気がひきおこされると考えるのです。
だからこそ、この「管」をひらき、老廃物を流れやすくするために発汗させます。
汗をかくとスッキリするから、毒素がデトックスされる実感もわきやすいでしょう。
北欧式でも東洋式でも、ご自身にとって「気持ちがいい」手段で汗を流していただければ幸いです。
ただし、ガマンは禁物。
気持ちいい、心地よいと感じる範囲で楽しんでくださいね。