体調による「体の温め方」
こんにちは!
肌寒い日が続いていますね。
先日、近所のスーパー銭湯に行ったら、さまざまなお風呂があって期待以上に楽しめました。
- 炭酸泉
- 薬草湯
- 露天風呂
- ミルク風呂
- ドライサウナ
- 塩サウナ
- 岩盤浴
などバラエティにとんだスーパー銭湯なのです。
体を温めるのは健康効果抜群!
一方で、こういった楽しいお風呂で「長湯」をした後にどっと疲れたご経験はないでしょうか。
インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」では、体調に応じて体の温め方を変えます。
実は、状況によっては温めない方がいい(お風呂に入らない方がいい)ケースもあるのです。
今日は「アーユルヴェーダ」の視点から、「体の温め方」について考えてみましょう。
お風呂に入らない方がいいケース
お風呂でじんわり汗をかくと…
気持ちよくて体がスッキリするのを感じられる方も多いでしょう。
しかし、インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」では、
体を温めて発汗するのはメリットも大きい一方、体力や生命力を消耗すると考えます。
そのため…
- ものすごく疲れている人
- 体力が極端に落ちている人
はお風呂で温まらない方がいいのです。
クタクタになって家に帰ってきて、「お風呂で疲れをとろう」とするのは逆効果の可能性もあります。
もちろん、ささっとお風呂に入るくらいなら害はないですが…
疲れているときにお風呂でじっくり温まると体力やエネルギーをうばわれて、より疲れてしまうのです。
温泉や銭湯などで長湯した後「どっと疲れる」のも、温浴効果以上に体力を大きく消耗するからかもしれません。
乾性と油性の温め方
インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」では、
サウナもふくめて体を温める方法を「乾性」と「油性」にわけて考えます。
ドライサウナや岩盤浴などは「乾性」の温め方です。
一方、お風呂やミストサウナなどは「油性」に区分されます。
お風呂は「お湯」ですが、液体なので「油性」の仲間入り。
アーユルヴェーダの古典書には、本物の「オイル」をバスタブに入れてあたためる贅沢なお風呂が紹介されており、文字通り「油性」の温め方です。
さて、体調でどういう使い分けをするかというと…
- 考えすぎる
- 心配や不安が多い
- 冷える
- 痛みがある
など「風のエネルギー」が乱れているときは、「油性」の温め方が適しています。
お風呂やミストサウナで温まるといいでしょう。
一方で…
- 体が重だるい
- やる気が出ない
- むくみがある
- 鼻炎がある
など「水のエネルギー」が乱れているときには、乾性の温め方が適します。
ドライサウナや岩盤浴を楽しむのがおすすめです。
乱れているエネルギーの性質に着目すると…
- 風の「軽さ」に油性の「重さ」が
- 水の「重さ」に乾性の「軽さ」が
それぞれ効果を発揮する仕組みです。
「気持ちいい」が目安
小むずかしい理論を知らなくても、快適で「気持ちいい」と感じるならOK!
…というのがインドの伝承医学「アーユルヴェーダ」の考え方でもあります。
実際、わたしたちは理屈ぬきに、心身が求めるものを「気持ちいい」と感じるようにできているからです。
だから、体の温め方も本人が「気持ちいい」と感じる方法がベスト。
- 「サウナが流行ってるから、わたしも…」
- 「せっかく来れたから、長時間温めたい」
- 「短時間で出ると、負けた気になる…」
など、心身の気持ちよさとは別の「損得勘定」や謎の「競争心」がはたらく体質の方もいらっしゃるかもしれませんが…
「気持ちいい」と感じる方法や時間を選び、温める効果を存分に味わいたいですね。
肌寒い日は心地よく心身を温めましょう。