インドは男尊女卑なのか?

こんにちは!
インドから美しい手紙が届きました。

教育の支援をさせてもらっている少女からです。
インドでは、子どもを学校に行かせられない家庭があり、特に女児が教育の機会をうばわれると聞きます。
わたし自身、学ぶことが大好きなので、同じ女性として支援したい気持ちがあります。
もちろん、男の子も教育を受けられないケースがありますが、女の子の方が多いようです。
それは、男尊女卑なのでしょうか?
今日はインドと性差について考えてみましょう。
女児だから教育を受けられない?

冒頭でご紹介したように、インドでは、男児よりも女児の方が教育を受ける機会にめぐまれづらいと聞きます。
実際、インドで英語がまったく話せないのは、男性より女性の方が多い印象があります。
同じ家庭で育った姉弟でも、
弟は流暢に英語を話す一方で、姉は一言も話せない…というケースもみかけました。
とはいえ、この姉弟は7つほど年の差があるので、
性差ではなく時代の差が「教育の差」につながったのかもしれません。
一般的には、インドで教育の機会にめぐまれない家庭は、
- 差別を受ける「カースト外」の家庭
- 親が日雇い労働など安定しない職につくケース
であったりと、相対的に貧しい家庭だと聞きます。
貧しい生活のなかで、女児の方が家事労働の担い手として重宝されるために
教育の機会をうばわれるのかもしれませんが…
それ以前にカーストや貧困という問題がより根深いように感じます。
外国人女性は差別される?

そんな背景があるせいか…
「女性が1人でインド旅行すると、差別されて大変だよ?
だって、インドはカースト制度があって、女性の地位が低いから」
…という謎のアドバイスを受けることがあります。
わたしは首をかしげざるをえません。
なぜなら、インドに6回滞在したなかで、性別を理由に差別を受けた経験がないからです。
逆に、女性だからという理由で親切にしてもらった経験ならあります。
もちろん相手に下心があるからではなく、「女性1人で大変だね」という気遣いからでしょう。
イギリス支配の影響なのか、どちらかというと、レディファースト文化が強いように感じるのです。
とはいえ、インドは広いので、わたしの知らない世界がたくさんあるはずです。
女性を差別する地域が存在するのかもしれません。
ただ、上述の「カースト制度のせいで、女性は差別される」と主張する人を2人知っていますが、
お二方ともインド渡航経験がない方々でした。
というわけで、「インドで外国人女性が差別される」という説は、都市伝説の1つと考えていいのではないかと思います。
マザコンと女神信仰

わたしの知るかぎり、インド人の男性は「マザコン」を隠そうとしません。
日本では「マザコン」は恥ずかしいもの…という印象がありますが、
インド人男性はいくつになっても「お母さん、大好き!」を素直に表現するように思います。
ヨガの師であるプラブジも、
毎日のようにお母様と電話されていますし、大好きで尊敬されているのが伝わってきます。
もし本当にインドが男尊女卑だとしたら、インド人男性がお母さんにべったりなのは筋がとおらないのではないでしょうか。
インドでは古くから女神信仰が盛んだったと言われており、
現代でも、さまざまな女神が信仰の対象となっています。
女神信仰の背景として、生命を生み出す女性にたいするリスペクトがあるように思うのです。
というわけで、教育の機会という点では女子が不利な現実はあるかもしれませんが、
だからといってインド人女性が大切にされていない、というのは違うと思います。
そして、インドを旅する外国人女性がいわれのない差別を受けるケースは少ないのではないでしょうか。
もちろん、男女問わず外国人が「カモにされる」ケースはありますから、それは注意したいですね。


