インドの乗馬はスパルタ式?!

馬

こんにちは!
インドでの滞在も残り少なくなってきました。

わたしは南インドのコチという都市に滞在しているのですが、すごしやすい気候なのと、都会のわりに自然が豊富なのが気に入っています。

今日は、コチの自然豊かな乗馬クラブでレッスンを受けたら、思いのほかスパルタでみっちりしごかれた話から…
インドでの乗馬体験をご紹介しましょう。

なぜ、インドで乗馬?!

馬

まずは、なぜインドで乗馬クラブを訪れたかというと…

今年の4月からお世話になっている日本の乗馬クラブで先生から
「せっかくインドに行くなら、現地の馬に乗ったら?」と言われたのがきっかけです。

インドで乗馬!という発想はなかったので「えー?」と思いましたが、先生にそう言っていただけて思いがけず嬉しくなりました。

なぜなら、よその乗馬クラブ(しかも海外)に出しても恥ずかしくない程度の腕前になっていると認めていただいたような気がしたからです。

実際には、日本で乗馬クラブに通ったのは今年の4月から1〜2週間に1回程度なので、超初心者であるのは変わりないですが…

本当に危ない状態なら、そんなこと言わないよね?と感じて嬉しかったですし、がぜんやる気になったのです。

突然あらわれる、広大な自然

そんなわけで、わたしが滞在するコチの中心地エルナクラムからほど近い乗馬クラブをたずねました。

車では20分ほど、メトロとオート(自動三輪車)を使うと40分ほどの距離です。

今回はメトロで移動。

メトロのホーム
整然としている

英語の表記があるのでバスよりも断然わかりやすいですし、往復40ルピー(70円ほど)で移動できます。

メトロの最寄り駅近くにコチ大学があって、緑豊かなキャンパスを通って乗馬クラブへ向かいました。

名門!コチ大学のキャンパス
キャンパス内でくつろぐ牛の家族

キャンパスは広大で、学部ごとに建物がわかれているほか、図書館や学生寮などが並んでいます。

図書館

大学の先には住宅街があり、路地裏をぬけていくと…

住宅街の路地

突然、広大な自然があらわれるのです。

急に何もなくなる

水牛さんがいて、緑と空が広がっています。

目があった水牛さん

街からほど近いのに、このスケールの自然があるなんて素敵すぎます。

とはいえ、雨がふると、道が水没して川のようになり動けなくなるので要注意です。

川ではなく、道です

はい、長靴がほしいですね。

インド式?!スパルタ指導の乗馬

さて、乗馬のレッスンがスタートです。

今回お世話になったスールタン君

基本的にマンツーマンか、多くても生徒は2人までと初心者向けなのがうれしいポイント。

厩舎から馬に乗って、馬場までむかいます。

馬上からの風景
自然が広がっている

馬場についたら、いきなり馬場をジョギングするよう指示されます。

馬場

日本の乗馬クラブでは走りこみなんてしませんので…

「ええ?走るの?わたしが?」とびっくりしましたが、準備運動の一環だそうです。

走り終わったら、

  • スクワットを20回
  • ジャンプを20回

…と、軍隊のようなスパルタぶり。

適当にやっていると「もっと高くジャンプして!」とゲキがとびます。

準備が終わったら、馬をひいて馬場を2周ほど歩かせて、いよいよ馬に乗りこみます。

馬は、日本のサラブレッドよりもやや小ぶりではありますが、乗り降りするための台がないので…
鎧(あぶみ)に片足をおき、先生に手を握ってもらって、「えいやっ」と馬上に乗りこまなくてはなりません。

初心者のわたしは歩くところからスタート。

スールタン君は牛柄

慣れてきたら、馬上で立ったり座ったりする練習をしました。

60分みっちりレッスンを受けたら、全身から汗がふきだします。

最後に馬に乗ったまま後ろに倒れこんで、シャバーサナ。

この時間が一番好き
前屈も

最後は「馬セラピー」のような素敵な時間。
スッキリ爽快な気分で帰路につきます。

スパルタ式の成果とは?

さて、こちらの乗馬クラブではレッスンがスパルタなだけではなく…

「短期間で馬に乗れるようになる」が売りで、オーナーや先生によると、「情熱があれば3日で乗馬を習得できる」そうです。

「いやいや、まさか!」と思いましたが、わたしは彼らのスパルタ式の成果を知ることになります。

ある日、レッスンでお会いした上級者と思われるインド人の女性に、「どれくらい乗馬をやってるの?」と聞くと、「1週間」という答えがかえってきたのです。

日本の乗馬クラブの感覚だと、彼女は10年選手くらいに見える上級ぶり。

「絶対、うそやん?」と思って、先生にもたずねましたが、やはり彼女は「先週はじめて馬にのりはじめた人」らしいです。

信じられない…
1週間で完全に馬を乗りこなすにいたっています。

インド式の乗馬クラブ、いろいろと規格外でおもしろすぎるのでした。

インドの乗馬クラブのシステム

こちらの乗馬クラブでは、26日間・毎日通う約1ヶ月のコースが15,000ルピー(約27,000円)で提供されていて、初心者歓迎です。

26日間通えば、どんなに覚えの悪い人でも、高い確率で馬を乗りこなせるようになるとのこと。

月に1回ほど「外乗」といって、近くのジャングルや街まで馬に乗ってでかける企画もあるそうで、これまた魅力的です。

馬場の外

もちろん、馬場の外で馬に乗るとなると、基本的なコントロールができないと話にならないので、ある程度のレベルに達する必要があります。

多くの人が26日コースを卒業する頃には外乗に出られるほか、コースの途中でも腕前を認められたら外乗が可能だそうです。

雨がふっても、屋内の馬場があるので、天候に関係なく通えるのもいいですね。

屋内馬場

わたしは仕事も治療もありますから、さすがに毎日通うのは難しい状況。
特別に「ビジター利用」をさせてもらっています。

前日までに予約したらOKで、60分のレッスンが1回1,000ルピー(約1,800円)とこれまた格安。

日本人がこのクラブに来るのは初めてだそうで、ずいぶんと歓迎してくださいました。

乗馬にご興味があって、コチを訪れる機会のある方は、ぜひお立ち寄りください。

※コースや料金は2024年11月現在の情報です。

Black cavier horse riding academy

Pradeeksha Nagar, North Kalamassery, Kalamassery, Ernakulam, Kochi, Kerala 683104, India

+91 99955 00000

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