アーユルヴェーダは時間を超える

こんにちは!
気持ちよくヨガができる、いい季節になりましたね。
ヨガといえば、姉妹のような関係である「アーユルヴェーダ」に興味がある方も多いでしょうか。
アーユルヴェーダとは、インドの伝承医学のこと。
ヨガを学べばアーユルヴェーダにいきつきますし、
アーユルヴェーダからヨガとご縁ができる方も多いと思います。
そんなアーユルヴェーダは「過去・現在・未来の病気を治療する」
といわれるのをご存じでしょうか。
「現在」は理解しやすいですし、予防医学という観点から「未来」も納得ですが、
「過去」とはどういうことなのしょうか?
今日はアーユルヴェーダが時間を超えて
「過去・現在・未来の病気を治療する」意味を考えてみましょう。
アーユルヴェーダは過去・現在・未来を癒す?!
インドの伝承医学であるアーユルヴェーダは、いわゆる「病気を治す医療」でもありますが
「Arus=生命、Veda=知恵」という名前のとおり…
「生命そのものを活かす知恵」であり、
「人がどうすれば健康で、幸せな人生をおくれるか」を体系的にまとめた学問です。
そして、病気に対しては、「原因」にはたらきかけることで「症状」を緩和し、
再発を「予防」するところまでが範囲になる根本療法といえます。
さて、病気や体調不良の「原因」の多くは、長年にわたる「生活習慣」がかかわっています。
たとえば・・・
- 不規則な生活や食生活の偏り
- 運動不足や睡眠不足
- 抑えこんできた怒りや悲しみ
といった習慣が長年にわたり蓄積されると、現在の「症状」としてあらわれるわけです。
つまり、病気の原因(=過去)にアプローチすれば、
症状(=現在)を緩和できるという考え方ですね。
そして、原因が取りのぞかれ、現在の習慣が変われば…
未来に起こりえる病気の「予防」にもなります。
ゆえに、アーユルヴェーダの治療を受けるということは、
「過去と現在と未来の病気の治療をする」ことになるのです。
原因を過去から探る
わたし自身の体験からも、「アーユルヴェーダは過去・現在・未来の病気の治療をする」
に深く同感します。

優れたアーユルヴェーダのドクターは、病気や体調不良の原因となる
「過去の生活習慣」を見抜き、患者に気づかせるのが上手だと感じますね。
たとえば、アーユルヴェーダのドクターと話していると、
自分の「心の偏り」に気づかされたりします。
「心の思い癖」は、「睡眠時間」や「運動量」といったものと比べて
客観的な尺度がない分、自覚しづらいもの。
治療を受けるプロセスで、自分の「癖」に気づけると、改善ができます。
改善すると、現在の不調が変わり、未来も変わっていくのを実感する次第です。
一方で、どれだけすばらしい治療を受けても、
患者自身が病気になった原因に「気づき」をもてなければ、治療は長引くのではないでしょうか。
原因がわからなければ、対処ができないので、現在の「症状」も落ちつかず、
未来の「予防」にもつながらないからです。
アーユルヴェーダの治療を受けられるのは、これ以上ない祝福である一方、
治療を受けられる環境になくても、現在あらわれている不快な「症状」の「原因」を過去から探るのは、とてもいいアイデアだと思います。
考えてもわからない!という方は、周りの人に「自分がどう見えているか」を
聞いてみるのもいいでしょう。
過去(=原因となる生活習慣)を変えることで、現在と未来は変えられるはず。
アーユルヴェーダの知恵をとりいれて、すこやかな未来へ進んでいきましょう。
※11月のヨガのスケジュールを更新しました。


