インド版「ひな祭り」と女神の来訪
こんにちは!
インドでは大きなお祭り「ナヴァラトリ」が幕を閉じました。
「ナヴァ」は9つ、「ラトリ」は夜を意味する言葉で、9夜かけての祝祭に盛り上がったわけです。
- ドゥルガー
- ラクシュミー
- サラスワティ
などの女神様を礼拝することで、わたしたちの心にある善なる美しさを再認識するお祭りといえるでしょうか。
わたしは、天空の茶畑「ムナール」でナヴァラトリをすごしました。
今日は旅先でのナヴァラトリの様子をレポートしましょう。
インド版のひな祭り「ボンマラ コルブ」
わたしが滞在するケララ州の高原地帯ムナールのお寺では、ナヴァラトリの祝祭中は「ひな壇」が用意され、神様をかたどった陶器や木の人形がたくさんかざられていました。
人形をずらりとひな壇に並べる、女性のためのお祭りということで、さながらインド版のひな祭りです。
ひな壇の下では、スワミがヴェーダのマントラをとなえながら、お花を1つ1つひな壇に捧げていました。
神様は形がちがえども、本質は同じ。
すべてのものに神をみられますように…という願いをこめたお祭りです。
女神が家にやってきた
ナヴァラトリ6日目の夜、ムナールで滞在していたホームステイ先の玄関に、派手な服を着た中年女性と付き人のような若い女の子があらわれました。
ナヴァラトリでおめかししているのかと思いきや…
お顔が黄色い塗料でぬられ、眉が異様に長いなど独特のメイクをされています。
どうやら聖なるパワーをお持ちの方のようで、女神が降臨している状態…ともいえるでしょうか。
女神はしばらく、予言のようなことを仰っていて、ホームステイ先のお父さん&お母さんは神妙な面持ちで聞かれています。
最後に、女性陣であるホストマザーとわたしの額にクンクムとチャンダナを塗って、祝福をしてくれました。
どうやら、この地方独特のナヴァラトリのお祝いだったようです。
というわけで、インドの高原地帯ムナールでのナヴァラトリ。
家に福をお招きする、ちょっと変わった体験をしました。